同窓会不倫の相手は「結婚しなければ、いい男」、お互いの家族では満たせない「心の穴」を埋め合える関係

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結婚できない、いい関係

二村:でも今こうして会っているということは、嫌いではないんですよね。そんな昭和な男性なのに……。結婚しなけりゃいい男、っていますね。

舞衣さん:そう。夫婦にならなければうまくいくんです。今の関係が始まった時、どんなに価値観が合わなくても、ここまで来たらせっかくだから彼という存在を丸ごと理解したいと思ったんですね。昔付き合っていた頃のこじらせた発言にもきっと何か理由があると思って、父親のことを、ちょっと踏み込んで聞いてみたんですよ。「お父さんってどんな人だったの?」とか「会ってみたい?」って。そうしたら彼、「もうそれ以上は言わないでくれ。俺、父親の話は弱いんだよ」と、ポロポロ涙を流して泣いちゃって。私の前で泣いたのは初めてで、奥さんやお子さんの前でも泣いたことないって言うし、それでガシッと心を掴まれちゃったんです。それ、たぶん私にしか見せない弱みだよね、って。

二村:どこに心の穴があるか、わからないよね。再会してからのセックスは、高校時代とどう変わりました?

舞衣さん:息が合うというのが、再会した時の感覚ですね。若い時はあんなにぎこちなかったのに、15年以上たってそれぞれいろいろあって、お互い変わったんだね、という(笑)。

二村:でも、それは幸せでしたね。多くの人が「セックスが合う相手」と、なかなか巡り会えてないんだし。

舞衣さん:私だって彼がベストかはわからないですけど、できるだけこのまま継続できたらいいね、と話してます。最近思うのは、彼は私にとって最初の男だけど、最後の男にもしたいなって。この先また誰かを好きになることは絶対ないとは言えませんが、濃厚なセックスをするのは彼を最後にしたい。仕事で知り合った既婚の男性に口説かれることもあるけど危険すぎるし、出会い系とかも抵抗があります。夫とは離婚したくないし、そうすると彼が私にとって一番都合がいいんです。

二村:なるほどねえ。

舞衣さん:それは彼にとっての私も同じみたいで、彼は私に奥さんの悪口を絶対言わないし……。何でしょうね、昔付き合ってた頃より、今のほうが何とも言えない、恋愛とは違う愛おしさがあるというか。でも、もしも彼が「奥さんと別れたい」とか言いだしたら、私は会うのをやめると思いますよ。危ないから。

二村:会う時はセックスしかしてない感じ?

舞衣さん:そうですね、やってることは、客観的に見たらセフレ状態です。下手したらご飯も食べずにホテル直行の時も多いし。でも、それがありがたいんですよ。

二村:その方がいいでしょう。外でいちゃいちゃデートとかしてたらバレるリスクだって増えるし。セックス以外のものをあんまり共有しすぎるとお互いの謎が解けちゃって、肝心のセックスがつまんなくなるってことはありえますよ。

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