「もう一度首里城を作り上げることが私たちの使命」焼失玉座制作の漆芸家が決意表明
首里城再建を誓う「琉球史学者」「宮大工」「漆芸家」(2/2)
一夜にして焼失した首里城。1986年から始まった復元プロジェクトに携わった人々は、悲しみの声とともに、“復元”への意欲を語る――。
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33年にわたるプロジェクトではまた、工夫を凝らした復元もなされていた。琉球史の専門家として首里城整備事業の委員を務めた、沖縄県立博物館・美術館の田名(だな)真之館長(68)が言う。
「92年に正殿などが復元されて以降も、首里城周辺の発掘作業などは今年2月まで続いていました。私はその整備事業に携わり、発掘の成果を受けて建物内の整備にあたっていました。...