徴用工判決から1年、近々、文在寅は日本に擦り寄って来るという3つの根拠

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日韓関係が良くなる条件が揃った

 これまで反日路線を突き進んできた文政権。日本に歩み寄ることはあるのだろうか。

「韓国の外交当局者、日本専門家などは、韓国が日韓請求権協定を守った上で徴用工問題を解決するのでなければ、日本が納得しないことを理解しています。韓国世論も同様です。となれば、文大統領がいつ決断するかですね。色々疑惑があったにもかかわらず、文大統領が側近、チョグクを法相に任命した際は、世論は猛反発しました。支持率も下がりましたが、法相をクビにしたら、支持率は回復しています。文大統領が、日本の要求を受け入れることは、反日を煽った手前、難しいかもしれませんが、このまま反日を続けてプラスになるのか、あるいはマイナスになるのか、そして世論がどんな反応をするのか、今まさに考えているところでしょう」

 その一方、韓国が日本に譲歩せざるを得ない3つの条件は全て揃ったという。

「1つは、韓国経済の低迷です。高度成長期が過ぎ、低成長に陥っています。今年7月に日本が韓国への輸出管理を厳格化したことで、余計落ち込んでいます。来年の韓国のGDPは1%台となります。2つ目は、外交的孤立です。アメリカとは歩調が合っていません。GSOMIAの破棄を決めたことで、米韓関係は悪化しています。さらに、高高度迎撃ミサイルシステムを配備して以来、中国からは冷遇されています。3つ目は、北朝鮮との関係が悪化することです。文大統領が就任した当初は、金正恩委員長とは何度も会談するなど、南北関係は良好だったのですが、韓国はアメリカの北への経済制裁を解除するように働きかけると約束したのに、実行されていません。騙されたとして、金正恩委員長は文大統領を批判しています。南北関係は悪化へと向かっています。こうなれば、韓国は八方塞がりです。ここはこの3つの条件が揃ってしまった以上、韓国は日本に擦り寄ってきます。韓国の世論も、このまま日韓関係の悪化が続いてほしいとは思っていません。この先も反日で突っ走れば、国民の不安、不満が募り、文政権批判が強まることになります。アメリカも日韓関係改善を強く求めていますから、アメリカに言われたという形にして日本に譲歩するのであれば、メンツも立つのではないでしょうか」

 11月22日、GSOMIAが失効する。これが、一つの試金石になるという。3つの条件がすでに整い、追い詰められている文在寅。早晩、日本に擦り寄って来る可能性は限りなく高いようだ。

週刊新潮WEB取材班

2019年11月9日掲載

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