チュート徳井「無申告は怠慢」発言に見え隠れした「1円たりとも納税したくない」本心

芸能 週刊新潮 2019年11月7日号掲載

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 お笑いコンビ「チュートリアル」の徳井義実(44)は、記者会見で大バカを装った。曰く、納税意識が「どうしようもなくルーズだった」と。自らを嘲ることで幕引きを狙ったのだろう。直後にさらなる問題が露見し、我利我利亡者と謗(そし)られるとは夢にも思わずに……。

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 徳井の申告漏れや所得隠しは、本当に、単なる納税意識の低さによるものだったのか――。今回の一件で燻り続ける疑問である。

 問題を簡単に振り返ると、徳井は、2009年に節税のための個人会社「チューリップ」を設立した。その会社が、東京国税局から18年までの7年間に約1億3800万円の申告漏れを指摘され、約2千万円は仮装隠蔽をともなう所得隠しと認定されている。

 この件が報じられた10月23日の深夜、徳井は謝罪会見で弁明した。

「どうしようもなくルーズだったので、このような結果になったんだと思う」

「私のだらしなさ、怠慢」

 故意犯ではない。つまり、悪意はなかったというのである。彼は加えて、12年から15年までの4年間の税務申告において、旅行費や衣服代などの一部が経費として認められずに所得隠しとなったと説明。16年から18年までの3年間は無申告だったことも明かしつつ、

「この仕事しかしていないので、できれば続けさせていただきたい」

 そう言って、頭を下げた。

 テレビ各局で10本以上のレギュラー番組を持つ売れっ子がここまで言っているし、修正申告も済んでいる。それに、告発もされていない……。そんな推量だったのだろう。各局は問題ナシと判断し、徳井の火消しは成功したかに見えた。

 しかし会見のわずか3日後、世間の風当たりが強まり、芸能活動自粛に追い込まれた。テレビ各局の方針も、徳井の出演見合わせや出演場面カットに切り替わっている。出演CMの差し替えや広告の写真を外すという企業も次第に増えてきた。

「批判が大きくなったのは、徳井さんの嘘が原因です」

 この件の取材にあたるスポーツ紙の芸能担当記者はそう語る。

「“ルーズだったから申告を怠った”という徳井さんの主張も、にわかには信じがたいですよね。そもそも、節税のために立ち上げた会社なのに無申告なんてありえませんし。会見では11年より前はしっかりと申告していたと答えていたのに事実は違いました。会社設立当初から無申告を繰り返していたのです」

 さらに、“余罪”も発覚。

「再三、税務署から督促されたにもかかわらず納税しなかったことで、16年5月ごろに銀行預金を差し押さえられていました。また、社会保険も未加入でしたし、個人事業主としても所得税の無申告を繰り返していた。これらの事実が伏せられていたのです」

 消費税と源泉所得税、計約6500万円の追徴課税を受けていた事実も会見後に判明した。

「法人税約3700万円と合わせて、追徴税額の総額は1億円超に上ります。徳井さんは昨年末に修正申告を済ませたとのことですが、今春、キャッシュで2億円のマンションを購入している。彼は無申告だったので、ローンを組むための納税証明書や源泉徴収票などの書類が用意できず現金で買ったのではないでしょうか」

 これだけの事実が隠蔽されていたのだから、もはや、“無申告は怠慢だった”との話に首肯するのは難しい。世上には厳しい消費増税の折も折、火消しどころではなく、世間の怒りの火に油を注ぐようなものである。会見で大バカを演じた徳井は、確信犯じゃないか、と。

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