DeNAラミレス監督は続投、楽天平石監督は解任…IT2球団人事の明暗

スポーツ 野球

  • ブックマーク

Advertisement

 クライマックスシリーズ(CS)のファーストステージは、セがDeNA、パが楽天といずれも新興IT球団が敗れたが、監督人事では明暗が分かれた。

 DeNAのラミレス監督(45)は続投が決まったのに対し、楽天の平石洋介監督(39)は退任を余儀なくされたのである。

 ラミレス監督は在任4年で3位、3位、4位、2位。2年目は日本シリーズに駒を進めたものの、2勝4敗でソフトバンクに敗れた。胴上げ経験はないが、

「DeNAの場合、勝敗よりむしろ経営面での貢献が評価されています」

 と大手紙デスクが語る。

 1試合1~2億円の実入りがあるというCSを初めて本拠地開催させたことに経営陣がホクホク顔だとか。

「レギュラーシーズンの観客動員も右肩上がりですし。後任候補も、今季からコーチに就任した三浦大輔氏くらいしかおらず、彼が一人前の指導者になるまではこのまま続投しそうです」(同)

 一方の平石監督は、任期1年で事実上の解任。昨年最下位のチームを3位にまで引き上げたにもかかわらず、である。なぜか。

「楽天の場合、“相性”で監督が決まりますからね」

 とスポーツ紙楽天担当記者が鼻白む。

 DeNAの初代監督は中畑清氏でラミレス監督は2代目。それぞれ4年指揮を執っているが、楽天の監督交代はめまぐるしい。田尾安志に始まり、野村克也、ブラウン、星野仙一、大久保博元、梨田昌孝、平石洋介まで任期は単年と3~4年が交互に訪れる。

「三木谷オーナーと合わないと1年でクビという感じ。ただ今回は、平石監督と石井一久GMとの折り合いが悪かった。平石さんは楽天球団創設時からの生え抜き。昨年からGMを務める外様の石井さんはやりにくそうでした。なので後任は、石井さんのヤクルト時代の後輩である三木肇氏(42)というわけ」(同)

 あっちはカネ。こっちはコネ。どっちも嫌だネ。

週刊新潮 2019年10月24日号掲載

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。