立川志らく「グッとラック!」で初MC抜擢も視聴率は番組打ち切り危険水域

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「テレビに出るべきだ」

 本来なら志らくをサポートすべきアナウンサーの国山ハセン(28)は入社7年目で、これまた初のメインキャスターだし、若林有子アナ(23)は今年4月に入社したばかり。棒読みや言い間違いを繰り返し、ネットでも聞くに堪えないという感想が噴出している。

 朝の番組だけに、フレッシュさをウリにしたい意図は透けて見えても、毒舌をウリにするMCの猛獣使いには到底なれそうにない。

「若いアナたちが志らくに遠慮しているように見えますし、彼の話が通じていない場面もある。慣れてくれば良くなるでしょう」

 と話すのは、立川流顧問も務めた演芸評論家で小説家の吉川潮氏だ。

「『ひるおび!』に出始めた時も不慣れでしたけど、回を重ねる毎に掛け合いが上手くなり、面白いコメンテーターへと変わった。司会業も長い目で見るべきで、このご時世に毒舌コメントができるMCは中々いない。彼の師匠である談志は生前、『志らくはテレビに出るべきだ』と言って成功を信じていました。落語家は誰かと一緒に芸をすることはなく、ましてや場を仕切る経験はありませんが、ジャーナリストやアナウンサーよりも、お客さんの気持ちを汲むということには長けている筈です。高座ではいかに客を笑わせるかということを、いつも真剣に考えていますから」

 しんみりとした「人情噺」にも、必ず笑いを入れたいと、かつて志らくは語っていたこともある。もっと肩の力を抜き、時にはクスリとさせて欲しいものだが。

週刊新潮 2019年10月17日号掲載

ワイド特集「三千世界は謎だらけ! 新聞テレビでは分からない『秋の十大椿事』」より

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