ラグビーW杯 日本戦、視聴率絶好調で笑いが止まらない「日テレ」と陰で泣く「TBS」

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 10月5日夜に生中継されたラグビーW杯「日本VS.サモア戦」(日本テレビ)の平均視聴率は、32・8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区:以下同)を記録。瞬間最高視聴率は、なんと46・1%だ! いつから日本人はこんなのラグビー好きになったのか。一説には、この夏放送された「ノーサイド・ゲーム」(TBS)のお陰ではないか、との声も。しかし、そのTBSはW杯を中継していない。民放で中継しているのは日本テレビだけだ。

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 ホクホク顔の日テレ関係者が語る。

「サモア戦で、30%超の数字が取れるとは思いませんでしたよ。日本戦は、回を重ねるごとに数字を上げています。次のスコットランド戦(10月13日)は40%超えも夢じゃないでしょう。社長も日本代表のジャージを着て仕事してますからね。かなり気合いが入っています」

 ジャイアンツはどうした! なんてことは言うまい。4年に一度のワールドカップである。とはいえ、さすがにここまでラグビー人気が出るとは思っていなかったようだ。

「前回(2015年)のイングランド大会では、放送時間は遅かったにもかかわらず、2戦目のスコットランド戦で14・6%、3戦目のサモア戦で19・3%と高視聴率でした。ただし、これは初戦の南アフリカ戦で奇跡の勝利をおさめたからです。しかし、肝心の南アフリカ戦は地上波での放送はなかった。今回の日本大会は、ある程度の数字は行くとは思いましたが、まさかここまで行くとは……」

 50代以上の方なら「スクールウォーズ」(1984年・TBS)がラグビーを題材にしたドラマとして記憶に残っているはずだ。最近では「ノーサイド・ゲーム」(TBS)も、ラグビーW杯に合わせるかのように放送された。

「どちらもTBSなんですよ。全国高校ラグビーの放映権は、系列の毎日放送がずっと持ち続けているほど、実はTBSはラグビーに強い。しかし、今回は放映権を取りに行かなかった。正直言って、日テレの前宣伝をしてくれたようなものです。今回、視聴率を上げているのも、大会直前に放送された『ノーサイド・ゲーム』のお陰という声もあります。TBS様々ですよ。もちろん、試合自体が面白いというのが要因でしょうけど」

 なんだか、TBSは日テレに油揚げをさらわれたかのようだ。では、なぜ放映権を取りに行かなかったのか。

「どうやら、9月27日から10月6日までの『世界陸上ドーハ』と重なったからのようです。開催地が中東のカタールですから、放送されるのは深夜。ゴールデンタイムで日本開催のラグビーで盛り上がった後、深夜の陸上まで見る人はなかなかいないでしょう」

 メインキャスターの織田裕二(51)は相変わらず元気だったけれど――。

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