「時効警察」が復活に12年もかかったワケ 新シリーズの見所を制作責任者が全部語る

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新シリーズの新味とは

――前シリーズでは、三木監督の他、園子温監督(57)、ケラリーノ・サンドロヴィッチ(56)、オダギリ、時効管理課課長役の岩松了(67)らも脚本・監督を務めた。今回はどうなるのか。

横地:今回も様々な方にお願いしています。映画「銀魂」シリーズの福田雄一監督(51)は、時効警察フリークで、脚本を書いてもらっています。監督もやりたがってらしたんですが、どうしてもスケジュールが合わず。「勝手にふるえてろ」の大九明子監督(50)、恋愛映画の旗手・今泉力哉監督(38)、ソフトバンクの白戸家CMなどの森ガキ侑大監督(36)も加わってもらいました。やはり旧作のイメージを残しつつも、新しいものを作りたいですからね。

――12年ぶりの再開で、大きく変わる点は?

横地:テレビの置かれた状況が変わりました。前作の頃は、タイムシフト視聴率もなかったし、見逃し配信なんてなかったですから、当時は放送時間にテレビの前で見てもらえました。それが今では、ネット配信も当たり前で、配信ドラマもたくさんある。今回は「時効警察とくべつへん」として、鑑識課・又来康知(磯村勇斗[27]:主演)と刑事課・彩雲真空(吉岡里帆[26]:主演)の特別ドラマを、AbemaTVとビデオパスで配信します。どちらも、力が入っています!

――前作のヒットで周りの対応も変わったという。

横地:以前はゲストに出演交渉のため所属事務所に台本を渡しても、「読みましたけど、なんですか!? この台本」と剣もほろろに断られることもあった。でも、今回は、「何でもいいから出たい」と大物の役者さんからお声がけいただけるようになりました。メインでなく、出ていただいた方もいらっしゃいます。

――前作はアドリブ満載に見えたが。

横地:時効警察はアドリブ満載のように見えるかもしれませんが、実は三木監督の回は、アドリブが一切ありません。三木さん以外の作品はアドリブありですが、出演者が考え抜いたアイデアとしてのアドリブだったりします。どのセリフが台本にはないアドリブか想像しながら見ていただくのも面白いかもしれません。

――撮影に使われる小道具も気になるが。

横地:そうですね。光石研さん(57)が見せる趣味の写真は、スペシャルの時は「パチンコみなみ」の“パ”が消えている物でしたが、あれは三木さんが実際に見つけてきた構図。第3シリーズの第1話には、「ライオンに見える写真」が出てきます。これは三木さんの私物。謎解きに絡んできたりするので、どこでどう使われるか、よく見ていただければ。

――第1話のゲストは小雪(42)である。
10月11日(金)よる11時15分(※一部地域を除く)

週刊新潮WEB取材班

2019年10月11日掲載

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