滝川クリステルが環境省に“鉛弾規制”を要求 進次郎大臣は妻のおねだりに応えるか

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 8月末、長野県軽井沢で極秘結婚式を挙げた、フリーアナの滝川クリステル(41)と小泉進次郎環境相(38)。結婚に当たり彼女は、「『政治家の妻はこうあるべき』という形に捉われず、私らしく、ありのままの生き方、スタイルを尊重してくれることを話し合う中で感じることができた」とInstagramで語っている。

 果たして、形に捉われない政治家の妻とは……今後の結婚生活を左右しかねない火種が、早くも自ら代表を務める「一般財団法人クリステル・ヴィ・アンサンブル」の活動から垣間見える。

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 赤い糸で結ばれていた夫婦、というのも最近めっきり見聞きしませんが、今回はもっと奇特かつ稀少な「鉛の弾で結ばれていた夫婦」のお話。

 昔々のその昔、まだテレビが政権に楯突いていたころ、日々の出来事を毎夜、世に伝える娘がいました。その名はクリステル。バタ臭い、というよりオリーブオイル臭い容姿と、文字どおり斜に構えた姿勢とで大人気を博したのです。

 時が経ち、テレビごときの批判など政権が気にしなくなったころ、世間からの注目も下火になったクリステルは、テレビだの報道だのに見切りをつけて政権に近づき、“電通世界夏季大運動会”の地元誘致に協力。「お・も・て・な・し」の殺し文句で、再び人気者になります。

 ただ、今度の人気はアナウンサーとしてではなく、セレブリティーとしてのものでした。社畜臭かったり胡散臭かったりするおっさんキャスターたちの脇に添えられた見栄えのいい華から、権力臭い政権や金力臭い企業といったおっさん組織が神輿に担ぐ見栄えのいい華へと、クリステルは見事に出世したのです。

 セレブリティーですから、たとえテレビなどの仕事を引き受けるとしても、切った張ったのニュースなどには、もう関わりません。ストックホルムからベニスまで、一切オリエントは走らないオリエント急行に乗ってみせたり、フィレンツェに出張って「もう1枚のモナリザ」の謎を追ってみせたり、ナチスがらみのフェルメールの贋作事件を紹介するのにオランダに繰り出したりするクリステル。

 アメリカやアジア、アフリカには目もくれず、自らのルーツにも関わるヨーロッパに焦点を絞って、カルチャー臭くセレブリティー臭い特番にのみ出演するメディア戦略もまた、見事なものでした。ジャーナリズム臭とは無縁ではない地球温暖化問題に関わるときだってクリステルが赴くのは消えゆくスイスの氷河ですし、スポーツに手を出してみたときも総合司会を務めたのはテニスの全仏オープンです。

 こんなふうにお話ししてくると、まるでシンデレラの姉たちのような、計算高くて野心のキツい女であるかのように思われてしまうかもしれません。でも、それは違います。クリステルには、弱い者、弱い命を思いやる優しい心が宿っています。「お・も・て・な・し」騒ぎの次の年、(財)クリステル・ヴィ・アンサンブルを設立し、代表となりました。ニッポンにおける動物の保護・福祉の向上を目指してのことです。

 いやいやいや、アニマル・ライツやらアニマル・ウェルフェアやらは、欧米のセレブの売名や罪滅ぼし、意識高い系偽装のネタとして代表格のお題目だぞ──。そんな的確なツッコミを入れるアナタ、アナタの頭は澄んでいますが、心は濁っています。東電福島大原発事故で飼い主とはぐれたラブラドール・レトリバーのアリスを引き取って一緒に暮らし続けてきている愛犬家、それがクリステルのもうひとつの顔なのです。

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