「菅原一秀」経産相とSAMは“ダンス友達” おんぼろアパートで練習した学生時代

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ダンスの腕前は……?

 菅原経産相とSAMは、似たような環境で育ったと言えるかもしれない。建設業者の息子に、医者の息子。“坊ちゃん育ち”ということになる。とはいえ、同じ学校に通っていたわけではない。

 もしクイズ番組で「2人の趣味はダンスで、互いに親交を深めるようになったきっかけは何だったでしょうか?」と出題されれば、かなりの難問だろう。それでは政治担当記者に回答を説明してもらおう。

「2人が10代後半のころ、『全日本ディスコダンス選手権』で出場者として知りあったそうです。ちなみに当時は、菅原さんの方が評価は高かったそうです。入閣で彼のダンスについて触れたメディアも多く、例えばNHKは『ダンスはプロ並みの菅原氏。大学時代にはダンスボーカルグループ「TRF」のSAMさんとダンスユニットを組んでいました』と紹介しました」
(註1:NHKの報道は9月10日(電子版)「内閣改造 経済産業相に菅原一秀氏内定 初入閣」より 註2:引用文にはデイリー新潮の表記法に一部を合わせるなどした、以下同)

 菅原経産相は週刊新潮だけでなく、かつて女性自身の取材にも応じている。「TRFデビュー20周年 メンバー5人の今&秘話 YU-KI(46)美魔女を磨く『極真空手』と『鏡の魔法』 SAM(51)自民党副大臣告白! 「彼との8畳1間“同居生活”6年間は…」(13年3月12日号)から引用させていただく。

《「全日本ディスコダンス選手権」では菅原副大臣(編集部註:当時は経済産業副大臣)が3位で、SAMが7位。ロッキーというユニットを組んで、全国の“ディスコ破り”をしていた。

「彼の実家は大病院でしたが、ダンスをするために家を飛びだしていたから、私たち2人とも貧乏でした。彼が住んでいたのは東京・中野の家賃4万円くらいのオンボロなアパートの8畳1間。そこに1・5メートル四方の大きな鏡を買って2人で練習していました。畳はすり切れてへこんで水たまりができるくらい。当時の2人には高額な鏡だったから、お金がなくてパン1斤を2人で3日間かけて塩やマヨネーズで食べた。SAMは砂糖をつけていたなあ」

 それでもSAMのアパートでストイックに練習する“ダンス合宿”の日々だったそう。

「当時の合言葉は、『1日休むと取り戻すのに3日かかる』でした。彼はダンスを、私は議員になってから24年間、毎日街頭演説を欠かさなかった。今でも彼と会うとそんな話をしますね」

 6年間、ダンスに精進した2人だが、“別れ”は菅原副大臣から切り出したという。

「私は政治家になるという夢があったので、ある日、便箋14枚に思いをつづって彼のアパートの扉の前に置きました《お前は日本一のダンサーになれ、俺は国会議員になる》と書いたんです――」》

 インターネットの検索エンジンを使い、動画を探してみると、いくつかのサイトが、2012年に自民党が開いたイベントを録画したものをアップしている。菅原経産相とSAMが壇上で当時を振り返る対談を行い、最後にダンスを踊る映像だ。

 2人の親交は今も続いているらしく、サンスポは9月12日(電子版)、「菅原経産相にTRF・SAMが祝福メッセージ」との記事を掲載した。

《大学時代にダンスユニットを組んでいた音楽グループ、TRFのSAM(57)からも絵文字付きで「おめでとう」と祝福メッセージをもらったという》

 SAMは公式ツイッターでも「無二の親友菅原一秀が入閣。彼の努力の継続をずっと見ているので心から嬉しかった。おめでとう! いい世の中にして下さい!」と書き込んでいる。同じ釜の飯ならぬパンを食べた2人は、今も強い絆で結ばれているようだ。

週刊新潮WEB取材班

2019年9月20日掲載

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