「マツコ・デラックス」が失速し始めた根本的な原因

芸能 2019年8月28日掲載

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 独特のコメントで、出演する番組は高視聴率。テレビ界では引っ張りだこのマツコ・デラックスは、視聴率の女王とまで言われる。10月からは「マツコ&有吉 かりそめ天国」(テレビ朝日)も深夜帯からゴールデンに昇格と向かうところ敵なしのようだが、その勢いに陰りが見えてきたという。一体、何が起きているのか。

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 民放プロデューサーが解説する。

「近頃、全体的にマツコさんの番組の視聴率が落ちているんです。一口に視聴率といっても、従来からの世帯視聴率と視聴世代が分かる個人視聴率というものがある。スポンサーが重視するのは個人視聴率ですが、全国で個人視聴率を計測できるようになるのは来年から。年間三冠王などの基準とされるのは、昔も今も、お茶の間で見られる世帯視聴率なんです。世帯視聴率を稼ぐには、いわゆるF3・M3と呼ばれる50歳以上の年齢層に見てもらうのが手っ取り早い。若者のテレビ離れが進んで、普段から在宅していてテレビをつけているのは、年齢層の高いアクティブシニア層だからです。ですから高視聴率を狙うなら、彼らが好む番組作りをすればいいわけです。NHKの朝ドラが高視聴率を獲得しているのは、そのためです。逆に今年の大河ドラマが低視聴率なのは、アクティブシニア層にそっぽを向かれたことが最大の原因でしょう」

 テレビ朝日が王者・日テレに肉薄できたのも、こうした戦略を徹底しているためだ。ドラマ「相棒」や「科捜研の女」、「家政婦は見た」など、2時間サスペンスから派生し、連続ドラマ化して成功すれば、今度は再放送を繰り返す。

「テレ朝はバラエティでも『ポツンと一軒家』など、シニア向けの番組で高視聴率を獲得していますからね。テレ朝に限りませんが、シニア層を獲得するために最強のタレントとなっていたのがマツコさんです。辛口な意見を言うたびに強い支持を受け、テレビ界から引く手数多となってきました。ただ彼女の辛口コメントは、あくまで叩いても、自分の身に火の粉がかからない人が対象でした。それを的確に判断し、秀逸なコメントを残し、存在感を示してきたわけです。ところが、その抜群のバランス感覚に陰りが見え出しています。その最大の例が、元SMAPへの発言でした」(同)

 マツコが月曜日のコメンテーターを務める「5時に夢中!」(TOKYO MX)に、レギュラー出演の可能性があった元SMAPの稲垣吾朗に対して、彼女が共演拒否をしたというものだ。ただし、彼女は番組内で何か発言したわけではない。まずは週刊文春(8月8日号)の取材に答えたことで火がつき、さらに週刊女性(8月20・27日号)で、文春の記事が事実ではないと反論したのだ。

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