引退明言の22歳、女子柔道「朝比奈沙羅」の二刀流 世界選手権の見所は

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 彼女が歩む柔の道は、一風、変わっている。女子78キロ超級の朝比奈沙羅(22)は恵まれた体格を活かし、数々のタイトルを獲ってきた。来る東京五輪の代表も手が届くところに位置するのだが、まだ決まったわけではない。なのに、すでに五輪後の引退を決めてしまっているのだ。理由は“二刀流”だからというが……。

 結論を先に記すと、医者の家に生まれた彼女は、自身も医師になるという夢の実現へと踏み出すのである。父親が麻酔科医、母親は歯科医だ。

 しかし、東海大学医学部の受験に失敗し、体育学部へと進んだ。...

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