相武紗季が語る「阪神・淡路大震災」被災体験と「南海トラフ地震」対策

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防災ようかん

「私は寝室に大きな家具は置きません。また、別の部屋にある背の高い家具は突っ張り棒で必ず固定します。大きな地震の時、家具は倒れるというより、“飛んでくる”感覚に近い。家具の下に敷いて転倒を防ぐシートも売られているので、形状や高さに合わせて選ぶのもいいと思います」

 また、揺れによる被害だけでなく、物資の不足や避難所生活など二次的な被災への備えも万全だ。

「緊急時に持ち出すため、玄関には1日分の食事と水をバッグに入れて置いています。それとは別に缶詰や、水で調理できるお餅やお米などの食材、防寒具、非常用トイレ、ハンドルをまわして充電できるラジオなどを保管しています」

 特にオススメの食材を聞くと、意外なものだった。

「ようかんです。防災ようかんとして売られているものは、カロリーが高く、かつ数年の長期保存が可能なんですよ」

 それだけの準備をしていても、何より防災意識こそが重要だと説く。

「南海トラフ地震は関東にも被害をもたらすと言われています。東京は東日本大震災があった時、交通機関の麻痺や携帯の通信障害が起きた程度でしたから、今も防災意識が低い人が多いと思います。意識を高く持てば、助かる可能性は上がります。私も子どもに“何かあったら室内のここに座るように”と家具から離れた安全な場所を教えています。まだ何も分かっていないですけど、刷りこんでおくことが大事ですよね」

 備えあれば憂いなし。人気女優は火事場の馬鹿力をアテにはしないのである。

週刊新潮 2019年8月15・22日号掲載

ワイド特集「夏女の打ち上げ花火」より

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