幸福の科学と訣別、大川総裁「長男」がバーテンに 父親には「仕事を邪魔しないで」

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 マスター、ハイボールください! そんな声に応えて、メジャーカップにウイスキーを注ぐのは宏洋(ひろし)氏(30)。誰あろう、宗教法人「幸福の科学」の創始者、大川隆法総裁の長男である。昨年、教団との決裂が表沙汰となり、今やユーチューバーとしておなじみの彼が、どうしてバーテンに……。実はこれ、7月17日に都内で催されたイベントバーでの一コマ。知人からの誘いで“一日店長”を任されたのである。

「学生時代に居酒屋でバイトしていたこともあったので、仕事は全然問題ありませんよ」

 とのご本人の言葉に偽りなし。オープンと同時に超満員となった客の注文をてきぱきと受け、せっせとドリンク作りに勤しむ姿は板についたものだ。来店したのは、友人や知人をはじめ、YouTubeでファンになったという人や、元「幸福の科学」会員、さらには現役の会員までさまざま。交際相手が教団の信者だという客からの相談に乗る一幕も。当日の売り上げは約47万円だったそう。大成功である。

「いつもネット上でやりとりしている人たちとリアルで会えてよかったです。でも、思ったよりお客さんが多すぎて、一人一人とゆっくり話せなかったのは残念でしたね」

 そう嬉しい悲鳴をあげたのだった。

 ところで彼は、ネットに投稿した複数の教団批判動画により名誉を毀損したとして、6月末に教団側から2千万円の損害賠償等を求められている。

「僕から2千万円とってどうしようというんですかね。父とは1年半以上会っていませんが、“哀れな老人だな”という思いしかありません。お願いしたいのは世の中に迷惑をかけないこと、そして僕の仕事を邪魔しないことです」

 彼は芸能プロの代表をつとめている。

「8月から新しい映画のロケが始まります。ジャッキー・チェンみたいに監督、脚本、出演と3役です。内容は任侠映画ですよ」

 動画からスクリーンへ。“大立ち回り”は始まったばかりだ。

週刊新潮 2019年8月1日号掲載

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