有吉弘行「超問クイズ!」打ち切りで、日テレvs.太田プロ“水面下の攻防”

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太田プロ、驚きの戦略

 太田プロの公式サイトに、有吉弘行(45)のプロフィールが掲載されている。レギュラーのテレビ番組を見れば、なんと15本。制作局はNHK、日テレ、TBS、フジ、CSフジテレビONE、関西テレビ放送、テレビ朝日、テレビ東京――まさに完全制覇だ。

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 ところが東スポWebは7月11日、「日テレ“有吉番組”打ち切り 超売れっ子にダメージなし」の記事を掲載して話題となっている。まず根幹部分を引用させていただく。

《お笑い芸人・有吉弘行(45)がメインMCを務める日本テレビ系バラエティー番組「超問クイズ!」(金曜午後7時56分)が、9月いっぱいで打ち切りになることが9日、分かった》
(註:全角数字を半角数字に改めるなど、デイリー新潮の表記法にした。以下同)

 超売れっ子のレギュラー番組、それもゴールデンタイムの番組が終了するのだ。業界内の反響は大きいと誰もが思うはずだが、東スポは記事で、有吉サイドが「渡りに船」だとした。

《「12本も地上波レギュラー番組を抱えて本物の超売れっ子だけど、さすがに忙しすぎる(苦笑)。担当マネジャーも音を上げているようだ。番組サイドの終了通達に、有吉の事務所サイドもホッとした面があるのでは?」(制作会社関係者)》

 だが、民放キー局でバラエティ番組の制作に携わるスタッフは、「どんな事情があれ、レギュラー番組の終了を打診された所属事務所は、全力で抗議するのが普通です」と指摘する。

「番組が終了する理由は、通常2つあります。Aパターンは出演タレントの力量不足。Bパターンは番組の企画自体がダメだった場合です。Aの場合、所属事務所はテレビ局に文句を言えないはずなのですが、何が何でもBだと言い張って(笑)、猛抗議をするのが普通です。それくらい所属タレントの仕事が減るのは、事務所にとって大問題です。粘り強く交渉し、新番組の出演枠をもぎ取ってこそ芸能事務所でしょう」

 このスタッフ氏によると「超問クイズ!真実か?ウソか?」の場合は、正真正銘のBパターンだという。

「なぜなら、有吉さんがMCを務める他の番組は好調だからです。例えば、同じ日テレが月曜の午後7時から放送している『有吉ゼミ』は2013年から放送されていますが、飽きられるどころか、今年に入ってからも高視聴率を連発しています」

 もちろん日テレも、そんなことは百も承知だ。そこで、「今後も有吉さんにMCをお願いしたいので、新番組を準備します」と依頼した。ところが、太田プロが切ってきたのは、実に意外なカードだったという。

「太田プロは『有吉さんで別企画の新番組をスタートさせる』というプランに興味を示さなかったのです。『好調なはずの有吉さんの番組を打ち切られた』という言い分を盾に、劇団ひとりさん(42)がMCを務める新番組をスタートできないかと交渉しているそうです。どうやら太田プロは、劇団ひとりさんを“第2の有吉弘行”に育てようと考えているようですね」(同・スタッフ)

 太田プロダクションの社長は磯野太氏で、以前は日本テレビに勤務していた。

「人気番組のプロデューサーなどを歴任しています。古巣の考えは手に取るように分かるでしょう。秋に発表される新番組で太田プロの意外な戦略がどう形になるか、今から楽しみです」(同・スタッフ)

週刊新潮WEB取材班

2019年7月21日掲載

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