「ピエール瀧」の有罪確定、代わりにオファーが殺到している俳優は? 電グルの今後は?

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ピエール瀧の穴を埋めるのは?

 一方、役者としてのピエール瀧は前途多難である。民放関係者は言う。

「瀧さんは6月5日の初公判で、職業を問われて『ミュージシャン』と答えていました。それに、薬物使用の原因については、『早朝出かけて深夜に帰宅する暮らしで、仕事が過密すぎて家族と生活リズムが合わず、ストレスを募らせることになった』と俳優業が忙しすぎたことを挙げていました。本人も役者として復帰しようとは思っていないかもしれません。とはいえ、音楽活動だけでは5億円以上ともいわれる違約金を払うのは難しいかもしれません。それに、凶悪犯から底抜けな善人まで演じる振り幅の広さは、我々としても捨てがたい。トークの上手さも定評があり、バラエティにもレギュラーがありましたからね。ただ少なくとも執行猶予中は、オファーはしないでしょうね。NHKはもちろん、民放もスポンサーがいるので無理です。エイベックスが獲得に動いているなんて声も聞きますけど……そうなればネット系のドラマや舞台に出演はあるかもしれません」

 芸能界にとって、瀧の抜けた穴は小さくなかったようだ。では、誰がそこへ起用されるのか。例えば、放送中のNHK大河ドラマ「いだてん」では、瀧の代役として三宅弘城(51)が抜擢された。

「彼はいい役者ですが、瀧とはキャラも違いますからね。急遽代役が決まったのは、クドカンと同じ所属事務所で頼みやすかったということでしょう。その点、演技に振り幅、トークの上手さ、そしてルックスなどを考えると、小手伸也(45)にオファーが増えているそうですよ」(同・民放関係者)

 小手伸也といえば、現在公開中の映画「コンフィデンスマンJP―ロマンス編―」に出演しているが、昨年放送されたテレビ版「コンフィデンスマンJP」の詐欺師役でブレイク。同じ月9枠の「SUITS/スーツ」では主演の織田裕二(51)のライバル弁護士を演じて見せ、“シンデレラおじさん”と呼ばれた。今年5月には「コンフィデンスマンJP」のスピンオフドラマの主演も務め、現在は朝ドラ「なつぞら」にも出演中だ。

 確かに演技の幅は広いし、バラエティでも披露したトークも上手い。だが、見かけはどうだろう、どちらかというと、ザキヤマ(アンタッチャブル山崎弘也[43])のような……。

「確かに、和製ロバート・デ・ニーロと言う声もありますけどね。ピエール瀧とはよくよく見れば似てないかもしれませんが、大柄な体と人懐こそうな顔という作り、でも奥底に何かあるといったキャラが共通しているんです」

 長く舞台俳優を務めながら、今年初めまでコールセンターのバイトで食いつないでいたと言う小手。突然売れ出したものだから、本業になりかけたバイトを辞めざるを得なくなったとか。

 最後に瀧の話に戻ると、電気グルーヴ結成30周年の今年、彼は1年間限定で、バンド活動の時には“ウルトラの瀧”を名乗ると宣言していた。ウルトラの瀧としてステージに上がることは、叶うだろうか。

週刊新潮WEB取材班

2019年7月19日掲載

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