中日・根尾昂はイップスか? それでも首脳陣が心配しない「対策」事情

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センターに転向しても

 とにかく練習熱心で、

「2軍の試合が終わると必ずノックを受け、その後のバッティング練習やウェイトトレーニングを含め、毎日1、2時間練習を積んでいる。これだけ居残って練習する選手はいません」

 とのこと。だが、打撃成績も振るわないが、

「守備を意識しすぎて、バッティングにまで集中できていない。必ず守備練習から始めていて、頭のなかは守備のことでいっぱいなのでしょう」

 しかし、意外にも首脳陣は心配していないという。

「三振も見逃しではなく空振りが多く、バットは振れている。練習を見ても打撃コーチがフォームをいじっていないので、いまの姿勢を続ければいずれよくなる、という判断のようです」

 また、ポジションもショートにこだわっておらず、

「センターをやってくれれば、というのが首脳陣の本音でしょう。センターは大島洋平がレギュラーですが、肩が弱く、今年もう34歳になるので、後継者が必要。根尾は肩がすごく強く、足も速くて守備範囲も広いはずですからね」

「喝!」で知られる野球評論家の張本勲氏も、

「根尾が投げミスが多いのはイップスだというのですが、だったら外野に転向すればいいじゃないですか」

 と、こう続ける。

「そういう選手は大勢いて、ソフトバンクの内川聖一も、外野に転向してイップスを克服しました。また、バッティングで結果が出ていない原因は体力不足。バットを振っても力負けして打球が飛ばない。体の柔軟さはあるので、走り込んで力をつければ、必ず打てるようになります」

 少し気長に待ちますか。

週刊新潮 2019年7月11日号掲載

ワイド特集「会議は踊る」より

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