稲垣・草なぎ・香取はCMに出まくり、元フジ社員とタッグで飯島女史の企画力

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スポンサーにもメリット

 スポンサー側が3人をCMに出す理由はまだある。SMAPとしてのコンサートは開かれなくなり、そのファンたちは淋しがっていたが、今では3人が東京、名古屋、大阪など全国をまわって、ファンミーティングを行っており、毎回大量の観客を集めているのだ。そのファンたちが商品を手にしてくれることもスポンサーは期待する。

 今年2月に東京・武蔵野の森スポーツプラザで行われたファンミーディングにも約8000人が集まり、3人はパラスポーツ応援ソング「雨あがりのステップ」などを歌った。一方で、スマホ等での写真撮影も許した。ジャニーズ事務所所属時代なら考えられないことだ。

 3月には東日本大震災の被災地・仙台でもファンミーティングを行い、3人はファンたちを励ました。地上波のテレビ番組から消えようが、こういった草の根活動によってファンを絶やさないようにしているので、スポンサーも付いてくる。

 テレビ番組に出なくても3人のCMが減らない理由はほかにもある。芸能誌や新聞社系週刊誌の表紙に頻繁に登場するためだ。視聴者を「3人は過去の人」という気にさせない工夫の一つだ。テレビ番組に出演しなくなったことで、仮に「芸能界から消えた人」とでも思われたら、致命的であり、CMの依頼など来なくなってしまう。

 雑誌の表紙を押さえることも含め、3人のパブリシティーを担当しているのは、元フジテレビ広報局員の女性。40代半ばの辣腕で、そのままフジにいれば順風満帆だったのに、飯島さんのスカウトに意気を感じ、3人のパブリシティーを買って出た。優秀な人材を集められるのもまた飯島さんの信用の表れだろう。

 ジャニーさんも飯島さんの実力は極めて高く買っていたという。3人のCMの多さは飯島さんの力の証明なのだろう。力があったからこそ、ともにジャニーズ事務所副社長のメリー喜多川さん(92)、藤島ジュリー景子さん(52)との軋轢が生じたのかもしれない。

高堀冬彦/ライター・エディター

週刊新潮WEB取材班編集

2019年7月7日掲載

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