秋篠宮殿下が本音を隠せなかった「炎上会見」プロはこう分析する

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本音が勝ってしまった…

 組織のリスクマネージメントが専門で、広報コンサルタントの石川慶子氏は、

「ご結婚の騒動で、秋篠宮家は今まさにクライシスの渦中にある。そうした状況では、ダメージを最小限に抑える言葉が必要です。殿下や紀子さまの言葉だけみると、少し冷たく見えてしまうのは否めません。娘に向けた愛情やいたわりの気持ちが、国民にとっても感じられると良かったのにと思います」

 石川氏はこう続ける。

「皇族に限らず、結婚問題とはナイーブなものですし、すぐ解決できるものではありません。親子関係に悩む人も多い昨今、紀子さまのお母様としての慈しみの言葉があれば、同じ境遇にある人々も励まされ、ご一家を応援したいという声も出てくる。そうした国民の期待に寄り添うことよりも、今回はご夫妻の本音が少し勝ってしまった印象です」

 振り返れば、ご婚約の延期が発表された際、美智子上皇后は秋篠宮家について、

〈新しい時代は東宮がおらず、その中で皇嗣の重要性というのは、想像できないほど大きいものです〉

 と口にされ、眞子さまのご結婚について憂慮されたことは本誌(「週刊新潮」)既報のとおり。会見が炎上した皇嗣家の危機管理を耳にされて、なおのことお嘆きになることは想像に難くない。

 天皇に次ぐナンバー2の皇嗣家となられた秋篠宮さまは、より一層国民の期待を集め、その役割がますます重要となっているのだが、重責がご負担になっているのだろうか。

 令和に入って、こんな出来事もあったと話すのは、さる皇室ジャーナリストだ。

「トランプ大統領が来日し、皇居で令和初の宮中晩餐会が開かれた際のこと。天皇皇后両陛下をはじめ参列する皇族方の車は乾門から続々と入るので、そのお姿を捉えようと報道陣がカメラを構えていたのですが、秋篠宮さまご夫妻は半蔵門から入ってしまわれた。立ち会いの侍従も首を傾げていました」

 騒動の渦中にあって、国民の目に触れることを控えておられるのかと、集まった記者たちの間で話題になったというのである。

週刊新潮 2019年7月4日号掲載

特集「どうしても本音を隠せなかった『秋篠宮殿下』の親子断絶」より

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