ジャ二ー喜多川氏を見舞った人気グループメンバーが明かす「厳戒の病室」

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 何の予兆もなくもたらされた「緊急搬送」という衝撃的な一報。震動が地表を伝播して広まるように、まもなく芸能マスコミはもちろん、ファンまでもが大揺れに揺れる事態となった。

 ジャニーズ事務所の創設者・ジャニー喜多川氏(87)の入院情報が駆け巡ったのは6月18日のことだ。

 当時の状況について社会部記者が振り返る。

「その日の午前中、ジャニーさんが住む、高層マンション最上階の部屋から119番通報が入りました。実は、脳卒中を発症していたのです。一時はかなり重篤な状態に陥っていたと言います」

 芸能プロ社長が明かすには、

「最近のジャニーさんは少しでも体調を崩すと病院に足を運んで検査を受けていた。ただ、今回は普段とは別の病院に救急搬送されたと聞いたので、かなり切迫した容態なのだと感じました。しかも、いつもなら事務所の前に停まっているタレントの送迎車が1台もありませんでしたから」

 そうしたなか、搬送当日の晩に、病室を見舞ったある人気グループメンバーが重い口を開いた。

「事務所関係者から“ジャニーさんが危険な状態にある”という連絡が入ったんです。大急ぎで搬送先の病院に駆けつけました」

 厳戒態勢の病室には、すでに、メリー喜多川副社長(92)や、藤島ジュリー景子副社長(52)をはじめ、事務所や関連会社の幹部が詰めかけていた。

「事務所の関係者は誰もが深刻な面持ちでした。ほとんど言葉を交わすこともなく、ただ、一様に奥のベッドに横たわるジャニーさんを見守っていた。その時点ではジャニーさんは間違いなくご存命でしたが、まるで意識を失っているような様子で……。誰かが話しかけても受け答えすることはなく、何の反応も示しませんでした」(同)

 時を置かず、同じく「緊急事態」を知らされたタレントたちが続々と病室に姿を現したという。

「病院に到着すると地下駐車場から院内に入って、まるでピストン輸送のように入れ替わり立ち替わり病室にやってきた。もちろん、彼らも事前に状況は耳にしていたと思いますが、実際にジャニーさんの姿を目にして、みな呆然と立ち尽くすしかなかった」(同)

 ジャニーズ事務所はこれまで、少年隊に光GENJI、SMAP、嵐、KAT-TUNと、常にファンを熱狂させる新たなスターを生み出し続けてきた。

 一代にしてそれほどの「帝国」を築き上げ、半世紀に亘って君臨し続けてきたのがジャニー氏だった。

 病室を覆った沈黙が、事態の深刻さを何よりも雄弁に物語っていた。

週刊新潮 2019年7月4日号掲載

特集「『ジャニー喜多川』重篤の『前震』『本震』『激震』」より

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