G党「糸井重里」が森福允彦に呆れる “巨人FA組”で最もコスパの悪い選手

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「スパイ」に「ふるさと納税」などと散々

 6月23日の巨人−ソフトバンク戦は、まさに天王山。勝ったチームが交流戦優勝という大一番だった。特に巨人が勝てば、2014年以来の優勝ということもあり、ジャイアンツファンの期待は非常に高まっていた。

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 おまけに14年に巨人はセリーグを制している。残念ながらCS(クライマックスシリーズ)では阪神に敗れたが、交流戦優勝は幸先がいいのは言うまでもない。

 しかし結果は1−5の完敗。先発の菅野智之(29)が、1番の福田秀平(30)に先頭打者ホームランを浴びるなど4失点、2回無死でKOという予想外の展開が痛かった。最後まで序盤の躓きを回復することができなかったのだ。

 ところが3連戦の“戦犯”として、G党の怒りの矛先は、森福允彦(32)に向かっているという。菅野の比ではない。

 まずは21日に行われた初戦、1回戦から試合を振り返っておこう。先発は巨人がメルセデス(25)、ソフトバンクは千賀滉大(26)。

 先制したのは巨人で、3回裏に阿部慎之助(40)のタイムリーヒットで1−0。5回裏には丸佳浩(30)のソロホームランで2−0とした。順調な滑り出しに、巨人の勝利を確信したファンも多かったかもしれない。

 ところが6回表、先頭打者の上林誠知(23)がソロホームランで2−1。それから2アウトを取るが、デスパイネ(33)とグラシアル(33)がヒットで1、2塁。ここで原辰徳監督(60)はメルセデスを諦め、宮國椋丞(27)に交代する。

 しかし宮國は松田宣浩(36)に四球を与えて2アウト満塁。そして甲斐拓也(26)がセーフティーバントを決め、2−2の同点に追いつく。

 ここまでは緊迫感の溢れる、まさに天王山に相応しい白熱した試合だったことは、巨人ファンもソフトバンクファンも等しく認めるところだろう。

 ソフトバンクの工藤公康監督(56)は福田秀平を代打に送る。原監督も動き、ソフトバンクから巨人に移籍した森福允彦をマウンドに立たせる。

 森福と言えばソフトバンクに所属していた2011年、中日との日本シリーズ第4戦で6回1点リード無死満塁という大ピンチで登板。打線を三振、レフトフライ、ショートゴロに抑え込み、これが「江夏の21球」をもじって「森福の11球」と呼ばれた。

 ところが森福は福田に満塁ホームランを浴びてしまう。たちまちネット上では「森福はソフトバンクのスパイ」、「森福の“ふるさと納税”」と炎上したのだった。

 しかも、あの糸井重里氏(70)もツイッターで「森福が抑えたのって、2年で1回くらいしか見たことない。呆れるのも飽きた。」とツイート。確かに糸井氏は熱烈なジャイアンツファンとして知られているが、これもネット上で「森福允彦さん、糸井重里氏からキャッチコピーを頂く」と話題になった。

 巨人のFA組は、成功した例が少ない。巨額の契約金を払っても、それに見合う成績を残していないケースが多いのだ。

 11年の杉内俊哉(38)と村田修一(38)から、17年の野上亮磨(32)までを投手と打者に分け、4つの表にしてみた。まずは投手篇の【上】からご覧いただきたい。

 ソフトバンク戦ではKOされてしまったが、菅野は昨季、チームトップの15勝をあげている。契約更改は6億5000万円でサインした。1勝あたり約4333万円という計算だ。

 表の杉内俊哉(38)もソフトバンクからジャイアンツに移籍し、4年20億円という巨額条件が話題になった。

 4年で39勝を挙げ、18年に引退。5年目は5億円から4億5000万円ダウンの5000万円プラス出来高でサインし、「プロ野球史上最大のダウン」と話題になった。これを同じように勝ち星で契約金を割ると、1勝あたり5128万円という数字になる。菅野より高額なのは間違いないが、G党は杉内にどのような評価を下しているのだろうか。

 表の2人目である大竹寛(36)は昨年の契約更改で、記者を前に「クビを覚悟していた」と明かした。ちなみに森福が満塁ホームランを打たれた21日のソフトバンク戦で今季初登板。1回を無失点に抑えた。

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