「ゴホン!」と言っても頬被り 「龍角散」セクハラ社長に余罪

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 社長のセクハラを「ゴホン!」と指摘した幹部社員はクビ、現場を目撃した執行役員は左遷。ノドにやさしい「龍角散」が女性に全くやさしくない会社だったことは本誌(「週刊新潮」)6月20日号でお伝えした通りだが、セクハラの被害者は社内だけではなく、社外にもいて……。

 龍角散の藤井隆太社長(59)のセクハラ騒動が表沙汰になったのは6月6日のこと。同社元法務部長の女性(52)が社長のセクハラを調査しただけで解雇された、と東京地裁に訴えたのだ。

「社長はセクハラについて“でっちあげ”などと主張しているようですが、あり得ない。何しろ、私自身が社長のセクハラの被害に何度も遭ったのですから……」

 語気を強めるのは、洋子さん(51)=仮名=。女優の鈴木京香に似た美貌を誇る彼女は、龍角散の社員や元社員ではなく、

「最初に被害に遭った2016年当時、私はある製薬会社に勤めていて、国内生薬生産のプロジェクトを任されていました。で、業界団体である公益社団法人東京生薬協会に入会したわけです」(同)

 同協会の会長が、龍角散の藤井社長だった。理事会や勉強会など、協会の会合は年6、7回あり、

「セクハラされたのは、そうした会合の後に行われる飲み会の席。1次会は協会が入っているビルの近所にある中華料理屋、2次会は寿司屋など様々でした。10人ほどが参加する2次会で、女性は私1人しかいないので、必ず藤井社長の隣に座らされるのです」

 と、洋子さん。

「周りも社長が“女好き”なのを知っているので、私が隣に座る方向に話をもっていくんですよ。そこで、手を握られたり腕を撫でまわされたりするので本当に気持ち悪かった。また、帰る際には必ず社長とハグをさせられるのです。あまりにお触りがひどい時は“私、高いですよ”などと言って手を払いのけるのですが、そういう警告を理解できる人ではないのです」

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