「ゴホン!」と言っても頬被り 「龍角散」セクハラ社長に余罪

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たしなめた理事

 16年秋には、藤井社長と洋子さんを含めた10名程度で秋田県に懇親旅行へ。飲み会の1次会は現地の和食居酒屋で行われ、

「この時も、他の参加者が“社長の隣にきなさいよ”とはやし立てるので隣に座らざるを得なかった。社長のずるいところは、こういう時に自分から絶対に“隣に”と言わず、周りに言わせること。宿泊施設の食堂で行われた2次会に社長は浴衣を着て現れ、隣に座らされた私の手を握り、腕を撫でまわし……。最後はお別れのハグです」(同)

 飲み会の度に繰り返される社長の不行状。「ゴホン!」とたしなめる人はいなかったのか。

「たまに龍角散の総務担当者が2次会に参加することがあったのですが、社長は私のことを触りながら、“総務、総務、これはセクハラかね?”と聞くのです。その総務担当者から返事はありませんでしたが。ただ、元東京都職員の協会理事は、社長のセクハラがひどい時には、“社長、ここは公益社団法人です”と止めに入ってくれました」(同)

 一連の洋子さんの証言について藤井社長に取材を申し込んだが、回答はなかった。「余罪」を指摘されてなお頬被りを続けるおつもりらしい。

 洋子さんが言う。

「藤井社長によると、彼のお父様の先代社長も愛人を秘書にして社長室に入れていたそうです。業界では皆さん、“血は争えない”と言っていますよ」

 たとえ“血”だからといって、付けるクスリがないわけではなかろう。

週刊新潮 2019年6月27日号掲載

ワイド特集「梅雨の晴れ間の花道に」より

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