銀座の路上に現金1億円、落とし主は「政界の暴れん坊」だった
現金1億円を拾ったものの持ち主が現れなかったため、税金を引いた額、6600万円が懐に――。まさに夢のような話である。しかし、その裏側には、一筋縄ではいかない事実が横たわっていた。騒動から実に39年。ついに明かされた「本当の落し主」とは。
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トラック運転手をしていた大貫久男さんが現金1億円を拾ったのは、完全な僥倖とはいえないかもしれない。何しろ、彼は相当な「拾い魔」だったというのである。トラックを運転しながら常に路上の落し物や廃品に目を配り、まだ使えそうなものがあれば持ち帰る。おもちゃや手押し車、時には生卵をケースごと拾ってくることもあったというから筋金入りである。そうした日々を送っていた大貫さんでなければ、単なる古新聞のように見えたという“それ”を拾おうとは考えなかったのではないか。
1980年(昭和55年)4月25日午後6時頃、場所は銀座3丁目の昭和通り沿い。大貫さんが何気なく拾った風呂敷包みから出てきたのは、1千万円の札束が10個、合計1億円であった。彼はすぐに警察に届け出、翌日には、拾い主の実名入りで新聞に報じられる事態に。そのため、「よくも俺の金を持っていったな」といった脅迫電話が相次いだが、結局、半年が経過しても落し主が名乗り出ることはなかった。
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