引退から20年「元人気AV女優」の経営者セミナーが人気のワケ

エンタメ 週刊新潮 2019年6月13日号掲載

  • ブックマーク

 ブルーフィルムからDVD、インターネットまで。日本におけるポルノの歴史は再生する媒体の技術革新と共に歩んできた。1990年代後半、まだVHSが全盛だった時に人気を誇ったのが、元AV女優の小室友里さん(43)だ。引退から20年。彼女の経営者向けセミナーが活況を呈している。

 往年のファンが回想する。

「当時はレンタルビデオ店に行っても、小室友里の作品は全て“貸出中”。なかなか借りられない女優でしたよね……」

 Windows95が発売され、インターネットが普及し始めた黎明期、20歳で彗星の如くデビューした彼女は瞬く間にトップ女優へと上りつめた。

「もともとアダルトビデオに出るつもりはなかったんです」

 とは、小室さんご本人。

「当時はコンビニで時給800円のアルバイトもしていましたし、当時の事務所の社長に“嫌なら3本で辞めればいい”と言われ、グラッときて……」

 結果、約60本の作品に出演し、99年に引退する。

「3年半もキャリアを積むと、目新しさがなくなって、やりたくないこともやらされそうになります。そこで引退することにしました。女優時代に稼いだのは3千万円くらい。スポーツカーが好きで、乗り換えたりしていたら蓄えはなくなってしまいました」

 引退後、ライターや舞台女優として活動していた彼女に転機が訪れる。

「2005年に一般男性と結婚し、13年に離婚しました。その時に男性心理を理解していたら、離婚に至らなかったなと思って。1年の勉強の後、心理カウンセラーの資格を取得したんです。人は愛に満たされないと健康になれないと考え、“ラブヘルスカウンセラー”と名乗ることにしました」

 HPを立ち上げるが、

「カウンセリングの仕事をしようとするも、なかなか集客に結び付かないので、異業種交流会に参加。そこから口コミで広がり、男女関係の心理に特化したセミナーをするようになりました。次第に経営者の方への講演活動も増え、いまは月に数本、講演料は15万円でやらせていただいてます」

次ページ:AloneとWith

前へ 1 2 次へ

[1/2ページ]