「ギャル曽根」が大食いタレントとして10年以上、一人勝ちを続けられる理由

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知られざる弱点とは

 こう書いていくと、まるで完全無欠の大食いタレントだが、人間は不完全な部分もあったほうが面白い。ギャル曽根にも欠点らしき面がある。前出・中村氏が、大食い選手権に参加して間もないころのエピソードを明かしてくれた。

「天ぷらそばを食べる勝負のときです。彼女は途中でそばに飽きてしまい、ひたすら天ぷらを食べ始めました。それでは全くポイントにならず、勝てないのに、やめようとしないのです」(同、中村氏)

 事実、このときの勝負では敗れ去った。勝負であろうが、嫌なものは嫌なのもギャル曽根流らしい。ほかにもコンニャク、豆腐などが苦手で、やはり食べたがらない。

 ちなみに芸名を付けたのも中村だ。2005年に初めて会ったとき、そのメイクやファッションがギャル風で、本名は曽根菜津子だから「ギャル曽根」にした。瞬時に思い付いたという。

「最初は番組内でのニックネームに過ぎませんでした。それが、芸名として定着し、ずっと使われるなんて、夢にも思いませんでしたね」(同、中村)

 人気者になったあとの彼女は中村に対し、「いい名前を付けていただき、本当にありがとうございました」と丁寧に頭を下げたという。派手な外見からは想像しにくいが、礼儀正しい人なのだ。

「周囲への気配りを欠かさないので、共演者から技術スタッフにまで好かれる」(前出、制作会社社員)

 食に関する品格と周囲への礼節が一人勝ちの理由なのだろう。

高堀冬彦/ライター・エディター

週刊新潮WEB取材班編集

2019年6月17日掲載

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