岡田准一が高評価で「キムタク」は正念場、鬼教官役で失敗したら世代交代が進む?

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見てくれを気にしているうちはダメ

 ちなみに10月に始まる日曜劇場でのキムタクは天才シェフ役である。共演には鈴木京香(51)。挫折を経験したフランス料理の天才シェフが、もう一度夢に向かう“大人の青春”をかけたヒューマンストーリーという。

「日曜劇場は7月クールでは池井戸潤原作の『ノーサイド・ゲーム』を大泉洋(46)主演で弾みをつけ、キムタクに繋げ、2クール連続で視聴率トップを狙っているとか。鈴木京香の他にも脇役には旬な人を使ってくると思います。それでも、やっぱりキムタクが演じるのは天才なわけです。大検を受けて型破りの検察官となった文字通りの『HERO』はもちろんのこと、過去の失敗から工事現場の警備員として働く元敏腕ボディガードが見事に復帰する『BG~身辺警護人~』(テレ朝)や、親友の裏切りで病院を追われた天才外科医が病院に戻って活躍する『A LIFE~愛しき人~』(TBS)などなど、彼は傷ついた過去を持つヒーロー役を演じてきた。だからこそ、“何をやってもキムタク”と言われてしまうわけです。岡田クンの『白い巨塔』は、いわばヒールを演じて全話2桁ともなり、評判も上々でした。彼もそろそろ違う路線を見つけないと、ジャニーズ内の序列が変わってしまうかもしれません」

 そういえば、テレ朝の55周年記念ドラマはキムタク主演の「宮本武蔵」(14年3月)だった。それが60周年では岡田クンに――。

「福山雅治(50)が『集団左遷!!』(TBS)で視聴率1桁続きで苦戦していますが、50歳前後というのは中途半端な年代で何をやるにも苦労はすると思います。ただ、いつまでも同じような役でなく、極端に言えばお坊さん役のような、外見を一新するようなことでもしないと変わった感は出にくい。ジャニーズの先輩であった本木雅弘(53)も、初主演映画『ファンシイダンス』(1989年)で剃髪して坊主役に挑みました。モックンはこれで役者として認められ、いまや完全な映画人として活躍しています。しかし、キムタクに映画だけというのは無理でしょう。ならば今後のためにも、ヒーロー役はそろそろ見切りをつけてもいい頃かもしれません。見てくれを気にしなくなれば、役者の評価は変わってくるはずです」

週刊新潮WEB取材班

2019年6月12日掲載

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