やらせ浮上「レンタル家族」社長を直撃!  NHK以外にも怪しい番組が…

エンタメ週刊新潮 2019年6月6日号掲載

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お先です!

 さて、石井社長ご本人はなんと言うか。待ち合わせに、千葉県内の、とある駅前を指定されたため、近くにあったカラオケボックス内で話を聞いた。

「NHKさんからも電話で訊かれましたよ。とにかく、鈴木さんはリアルな依頼主です。レンタル家族って月に何十件と依頼があるんですけど、そのなかの、お客さんの一人に過ぎません。マジです。スタッフなどではないので、もちろん鈴木さんに業務連絡メールを送ったこともない。僕は同じことしか言えない。お先です!」

 と、急に立ち上がって部屋をあとにする。それからは無言を貫き、駅前のロータリーでタクシーを拾うと去っていった――。

 口を閉ざしたのは、石井社長がNHKの撮影前日に鈴木さんへと送った、

〈母親役のスタッフさん、今回は鈴木さん(註・以下実際は実名)が実はスタッフということは事前に知らせときました。そのほうが互いにやりやすいと思うので〉

 というメールを憶えていたからか。それとも鈴木さんのアドレスが〈代行スタッフ:鈴木剛志〉なのを思い出したか。それだけでなく、NHKとほぼ同じ“設定”で臨んだドイツの番組の撮影前にも、

〈母親役のスタッフ、ドイツの取材クルーは本当の依頼主と思っています。仕込みと知っているのは鈴木さんと当日、レンタル息子役をさせてもらう石井の2人だけとなります〉

 こんな内容の、「ファミリーロマンス」関係者からのメールが鈴木さんに届いていたのだ。鈴木さんは言う。

「レンタル家族というビジネスにはきちんと実体があり、世の中に必要としている人がいる。私自身、カップルの、事情を抱えたほうの親を演じることが多かったのですが、少しはお役に立てたとの自負があります。石井社長はいま、多くのメディアに取り上げられ、それにホイホイ乗せられている感じがするのです」

 石井社長の名を広めるのに、メディアが一役買ったのはたしかだ。NHKをはじめ、メディアは、その恩を仇で返された格好である。

特集「『ハーバード大学』で講演! 巨匠の『カンヌ映画』にも出演! スポットライトの『レンタル家族』社長に恩を仇で返された『NHK』」より

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