【魂となり逢える日まで】シリーズ「東日本大震災」遺族の終わらぬ旅(3)

社会Foresight 2019年6月8日掲載

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 東日本大震災の大津波が石巻市を襲った2011年3月11日から2週間後。小学校を卒業間近だった三男秀和さん=当時(12)=を亡くした鈴木由美子さん(50)と家族に、枕経で訪れた西光寺副住職、樋口伸生さん(56)は、「死んだ後、また逢える」と伝えた。

「秀(秀和さんの愛称)を1人で逝かせてしまった。もう何もしてあげられない。生きる意味はなくなり、死ぬことしか考えられなかった」

 由美子さんはその時を振り返る。心は暗い死の世界との境をさまよっていた。

「いま見えているものが妄想か、夢の中にいるのか、別の世界にいるのか分からず、自分の身に何が起きたのか、なぜ自分が存在しているかさえあやふやになった」
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