貴景勝、新大関場所を異例の再休場で「綱取り」「力士生命」はどうなる?

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 新大関貴景勝の1日限りの復帰に、眉根を寄せた好角家も多かろう。なにしろ、本人が「大丈夫」と言い張り、親方と「絶対に無理はしない」と約束を交わして土俵に上がったのだ。再出場は無謀だったと結論づけるほかあるまい。22歳の新大関の行く末は――。

 休場となった原因は、

「右膝関節内側側副靱帯損傷にて今後約3週間の加療を要する見込み」

 5月15日、大相撲夏場所四日目。小結御嶽海戦後に協会へ提出した診断書だ。

「負傷直後の取材では“大丈夫っす”と怪我を認めてはいませんでしたが、相当痛そうでした。今場所は無理だと思いましたね」

 と、相撲担当記者が語る。

「階段を1段ずつ、足を引きずるようにゆっくり降りることしかできなかったんです。右膝の内側に氷嚢を当てながらだったので、曲がらないからそういう歩き方になったんでしょうけど、どう考えても、すぐに相撲が取れる状態には見えませんでした」

 翌16日、五日目から休場。

「その日は不戦敗で、翌17日の夜、親方に再出場を直訴したんです。高気圧酸素カプセルや注射による治療で、痛みや腫れが劇的に引いたと、親方の目の前で屈伸して見せたといいます」

 そして19日。大声援を浴びて復帰したが、わずか0・8秒ではたき込まれた。

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