東京五輪日本代表がパッとしない JOC山下次期会長に暗雲

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 東京五輪のチケット抽選申込み受付が始まったが、肝心の選手たちがパッとしない。

 4月にブダペストで行われた世界卓球はライバル中国に8戦全敗。ホープ張本智和(15)もまさかの4回戦敗退で号泣した。

 池江璃花子、萩野公介が不在の競泳陣も元気がない。世界水泳の代表選考を兼ねた日本選手権で内定を得たのはたった10人だった。

 同じく世界選手権の代表選考を兼ねた体操全日本選手権でも、エースの内村航平(30)が予選落ちし、次世代を担う白井健三(22)も最下位の30位に凋落した。

 また、中国西安で行われたレスリング・アジア選手権では、五輪4連覇の伊調馨(34)が敗れ衝撃が走った。

「JOC(日本オリンピック委員会)強化本部長の山下泰裕さんは、東京五輪の目標として“金30個”を高らかに掲げましたが、今のままではリオ五輪での12個すら危ういですよ」

 と大手紙五輪担当記者がため息をつく。

「新種目のスポーツクライミングも、当初は“日本は強い”と言われてましたが、他国が本気でテコ入れしはじめ、一時の勢いがなくなりつつある。鉄板のはずの空手でも、世界2連覇の清水希容(きよう)(25)が昨年の世界選手権でスペイン選手に不覚を取り、今年に入ってからも2勝2敗と完全に肩を並べられてしまいました」

“金30個”発言の張本人で、7月のJOC理事会での会長選出が確実視されている山下氏のお膝元、柔道界はどうか。

「東京五輪の主役が期待されている66キロ級・阿部一二三(21)が不振です。今年に入ってまだ優勝はゼロ。4月の全日本選抜体重別選手権でも、決勝で宿敵の丸山城志郎(25)にきれいに投げられました」

 各位、チケット購入はくれぐれも慎重に。

週刊新潮 2019年5月16日号掲載

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