NGT「山口真帆」問題、事件直後の録音データ入手、犯人との生々しいやり取りを再現

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メンバーの関与を否定し続ける男たち

 このような問答を繰り返していると、運営スタッフが到着。内部文書には、山口が興奮状態にあり、自分自身で問いただそうとする意識が強いとスタッフが判断、まずは山口に自由に喋らせたといった附記がある。山口が最初に疑ったのは、過去、同じマンションに住んでいたBの関与だ。

山口:なんで、あそこのところにいたんですか?

:あそこは……。

山口:Bがそのまま鍵を渡したんでしょ?

:いや、そのままじゃないです。【×××】それを俺は聞いて。

山口:全部、正直に言わないと、「SHOWROOM」でも、この3人、その4人、5人、全員ファンのオタクにみんなに言うし、警察にも言って、その人たちの人生も、あなたの人生も、滅茶苦茶になるんだからね。

:だから正直、それはBが直接渡したんじゃなくて、それは多分、1回返したんだと思うけど、それをその引き継ぎで、俺が、借りたというのか受け取ったのも。

山口:だからBから鍵もらったんでしょ? じゃなかったら引っ越してもいないのに鍵もらえなくない?

:俺はBと直接、そういうコンタクトは取ってない。

 録音データを聴いたAKS関係者が、重い口を開く。

「事件直後という極めて異常な状況で、山口さんが強いショックを受けていたのは当然です。それでも自分を奮い立たせ、真相を究明したいという強い想いから、甲、乙、丙の3人と対峙している感じでした」

 だが、山口と犯人側の会話は、次第に「言った、言わない」の水掛け論になっていく。

「異常な状況だということを踏まえても、やはり会話からは、犯人側が弁明するものの、それには頑なに耳を傾けない山口さんの姿が浮かび上がります。第三者委員会の調査で明らかになりましたが、Bさんはマンションを退去していました。甲の『Bから鍵はもらっていない』という説明は事実なのです。しかし山口さんは、どうしても納得できないようでした。『Bが鍵を渡した』というシナリオに固執しているかのような印象を受けました」(同・AKS関係者)

 入手した内部文書には、山口が傍にいるDに「大家さんの電話番号調べて」と頼む姿も記録されている。山口が客観的な証言を得ようと考えていたことは、しっかりと記しておくべき事実だろう。そして、更に山口の“尋問”は続く。メンバーの誰が関与しているのか、特にBに関して必死に問いただすが、甲は一貫して否定を続ける。

山口:Bは、どう関わってるの? 全部言って。

:Bは俺もそれ、Bがどういう風につながっているのか分かんないんだけど。

山口:誰と?

:いや(略)本当にBが誰とつながっているかって、本当に俺らも分かんない。Bだけは本当に分からなくて、でも話だけは何か伝わってくるみたいな。

 山口は「Bが引っ越したのは誰から聞いたの?」と問い、甲は1人のファンの名前を口にするも、別の男が「俺は聞いていない」と否定する。なぜBの向かいの部屋が山口の自室だと把握していたのか、山口が何度も質問を重ねると、甲は「相当前に、Bか誰かに聞いたな」と明かす。山口が「Bとコンタクト取ってるってことじゃないの?」と畳み掛けるが、甲は否定する。

:いや、それは握手(会での会話)とかだから。

山口:握手(会)でBが「私の家の向かいに住んでるよ」って言ったってこと?

:それはもう1年前とか。あとFか。

山口:F、私の家のことを知らないと思うよ?

:Fはね、相当昔のことだから、俺も何て言ったのか分かんないけど、それ、本当に誰(だろう)? めっちゃいるから、最初、どうやって知ったんだろう?

山口:F、私の家のこと知らないよ。誰なの、Bじゃないの? C? Cだ、そうだ。

:いや、Cは関係ない。

山口:じゃあ誰が、どの子が、「私に会えば、私と話せる」って言ったの?

:いや、「会えれば、ああやれ」って、俺にその、命令っていうか、そういうのを(メンバーが)言ったわけじゃなくて……。

 甲は、「外で声を掛けるよりは、マンションの中のほうがいい」とメンバーに助言されたのか否か、答えを曖昧に濁す。山口が「それは誰と?」と質問を重ねると、Gの名前を出す。山口は「何でG? 私、全然仲良くないのに」と納得しない。

山口:最初、Aって言ってたのは、何、じゃあ?

:それはその……何か俺、色んな子に相談してたから……。

山口:そしたらAは何て言ったんですか?

:いや別に、(Aは自分に)「こうやれ」とか言ってないよ。「こうやれ」とは言ってないけど、その、「そういう外で何かするとかよりは」って話なだけで、「こうやれ」とか、別に向こうから俺に言ったわけじゃないから。他に、だからそこで普通に俺、俺自身も他の子に会った時とか、普通なんかだったから、あんなにその、えっと、(山口が)パニックになるとは思わなかったから。

山口:なるでしょ、普通。あなたたちが関わっているビッチと一緒にしないでもらえますか。

 山口は「Cはどう関わっているの?」と問う。彼女は既にCの関与を口にし、その時に甲は「関係ない」と断言している。それでも山口は質問を繰り返す。

山口:Cはどう関わってるの?

:いや、それは、全然関わってない。

山口:じゃあ、何で、さっきCの名前を挙げたの?

:いや、その、(山口が)落ち着いて話せるかなと思って、それは言っただけで(Cの名前を適当に出しただけで)、それはそんな、ほんとに別に……。

山口:(Cは)関わっているんでしょ? だって……。

:ううん、関わっているって、そういうのじゃないから。

山口:どういうの、じゃあ?

:いや別に、それ俺に、俺が(Cと)連絡取ってるわけでもないし、そこで話してるわけでもないから。

山口:じゃ、なんでさっき3人の名前言ったの? CとBとAって、その子たちは何を、私に何を関わっているの? さっき言ったじゃん私に、その子たちと話して、それで提案されてそうなったって?

:提案っていうか、そういう話をしたっていうのを、さっきほんとにパニクってたから。

山口:嘘をついたの?

:嘘じゃないよ、嘘じゃないけど、Gとか来れるか分かんなかったし、近くにいる(メンバー)の(名前)を言ったほうがいいかなって思って、Gとか多分、今なんか(他のメンバーと)集まってるみたいだから、すぐ(には来られないようだ)。

山口:じゃあ今日、公演が終わる時間を聞いたのは、誰に?

:今日、まあ、それは……。

山口:全部、正直に言わないと、本当に全部、警察に言って、あなたの人生、滅茶苦茶にするから。その関わっているメンバーの子も、ほんとに辞めさせるから、私。

:今日(公演が終わる時間を)聞いたのは、今日、Aが出てたから、それで聞いて、それで聞いた。今日の時間はね。

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