令和を考案「中西名誉教授」の非凡な生き様 結婚3度で30歳年下妻

社会週刊新潮 2019年5月2・9日号掲載

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「令和」を考案した人物は誰か。大方この人だとの報道が絶えないのは、国際日本文化研究センター名誉教授の中西進氏(89)。さすが新元号を創るという大仕事を成し遂げた俊才だけに、その生き様もまた凡人とはスケールを異にしていた。

 新元号の由来となった『万葉集』研究の大家である中西氏は、4月14日に館長を務める高志(こし)の国文学館(富山)で、「令和」の考案者についてこう述べた。

「皆さん、たぶんこれを今知りたいのだろうと思いますけども……。私ではないのですよ。まあ誰かがもし考えたとしても、それは粘土細工の粘土を出しただけで、それを加工して作るのは、恐らく神とか天とか言われるような人でしょう」

 穏やかな語り口で否定はするが、半ば認めたようにも受け取れる。聞く者に独特の余韻を残す“中西節”こそ、彼の真骨頂だそう。

 かつて中西氏と文学研究を共にした、武蔵大名誉教授の古橋信孝氏によれば、

「私は中西さんの研究を尊敬しておりまして、エッセイでも独特の文章を書くセンスを持ち、話をしても素晴らしい比喩表現を使う方なんです。万葉を学びたい人たちはそういう感性に魅かれますから、学生からも慕われていました」

 中西門下で学んでいたさるOBは、こう振り返る。

「中西先生に憧れてゼミに入る女子学生もいて、先生はモテましたよ。北海道へ女子学生と一緒に旅行へ行ったなんて噂が、学内で囁かれたこともありましたね」

 研究室に籠るような学者とは違い、街場のカルチャーセンターなどにも顔を出す気さくな人柄が人気で、今の奥さんとは都内で開かれた『万葉集』の勉強会で知り合ったそうだ。

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