マクドナルドとサブウェイ、明暗はポテトの細さ!? ファストフードの脂質を比較

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ファストフードメニューは「ポテトがかさ上げ」

 そして、こちらはファストフード店の脂質過多メニューリストだ。ここで改めておさらいしておくと、意外にもファストフード店のメニューは、塩分、カロリーでは目立つことがなかった。

「ファストフードのメニューは食材も重量も少ないですから、食事というよりもおやつに近いため、カロリーや塩分が低かったのだと思います」(女子栄養大学の専任講師で管理栄養士の小澤啓子氏)

 だが、さすがに脂質では、ファストフードの「正体」は隠せなかった。もとより、ファストフード店のハンバーガーには「肉」が使われていて、脂質が増えるのは当然と言える。

「チェーン店で使われることが多い安価な肉は、早く出荷するために太りやすい飼料で育てられ、脂身が多いのが特徴です。また脂質の高低は、肉の種類よりも部位による差が大きい。例えば、鶏もも肉は100グラムで約200キロカロリーあり脂質が高いのですが、鶏むね肉は140キロカロリー程度で脂質も低い。外食のハンバーグは、脂身も一緒にミンチされた挽き肉を使っているため、脂質が高くなります」(同)

 さらには肉の脂だけでなく、

「セットのフライドポテトが脂質量をかさ上げしていると言えます。じゃがいもは油を吸いやすい食材で、それを細切りにして揚げると相当量の油が付着する。ですから、同じ量のフライドポテトを食べるなら、細切りで一本ごとに大量の油を吸い込むものよりも、太めに切ってあり総表面積が小さいものを選んだほうが良いでしょう」(同)

 確かにリストにもある通り、そもそもサンドウィッチがメインのサブウェイには脂質過多のメニューはないのだが、サイドメニューの「コロコロポテト」も、マクドナルドのフライドポテトなどと比較して1本あたりがかなり太い。細くて小さいけれども確実に高脂質……。

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