アンミカという「都合のいい女」 逆転の発想で芸能界を生き抜くキャラ設計

芸能 2019年4月21日掲載

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損して得取る駆け引き上手 スキマタレントの次なる野望は

 鼻が利くタイプかつ、その場にあわせてキャラを変えるといえば田中みな実もそうだ。2人はMX「ひるキュン!」仲間だが、そうはいっても自意識が邪魔をする田中に対し、アンミカ先生ともなれば腹のくくり方が違う。損して得取れ、の域なのだ。

 関西弁のあけっぴろげなしゃべりも、場合によっては下品でうるさい印象に転ぶ。でもそれこそが彼女の狙いだろう。夫が裕福な実業家で、贅沢な婚前契約やセレブ生活ぶりが話題だけど、しゃべるとガチャガチャしててうるさいよね。視聴者がそういうツッコミをして初めて、番組では「親しみやすく使いやすい」キャラになる。ちょっとお茶の間にバカにされるくらいの方が、テレビでは重宝されるとわかっているのだろう。逆転の発想によるキャラロンダリング。パリコレモデルだの、セレブ妻だのお高くとまってる「いけ好かなさ」が相殺できる。だけど、おばちゃんキャラばかりが前に出ては損だから、外見は海外モデル感をキープ。そして要所要所でモデルならではの仕事やセレブ生活を明かす。甘さとしょっぱさの調和のとれたタレント設計。その冷静な割り切りぶり。

 強烈な持ち味がないと生き残れない芸能界では、爪痕を残すために奇抜なことをしたがる女性も多い。そんな空回りするタレント女性の屍を越えて、都合のいい女、という特殊枠を守るアンミカ。本業ポジションがあるタレントより、都合のいい複業ポジションを多く持つタレントの方が、今や芸能界では細く長く生きられるというその戦略論は、今の複業時代を先取りしているのかもしれない。さてアンミカ、次はどのポジションで来るか。私の予想は「玉の輿婚活学」。相手が一番嬉しがる立ち居振る舞いが上手という特技、婚活指南も絶対上手いと思う。未婚化が進む現代、次の漁場としてすでに目を光らせていそうである。その時はデヴィ夫人のお供として出るんだろうな。

(冨士海ネコ)

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