忖度辞任・塚田一郎議員の破天荒母に借金問題  「最後は息子が払います」が決まり文句

政治週刊新潮 2019年4月18日号掲載

  • 共有
  • ブックマーク

母親が1億円騙し取っても被害者には忖度しない「塚田一郎」(1/2)

 忖度という語に敏感になっている世の中の空気さえ読めず、国土交通副大臣を辞任。あまりにトホホな塚田一郎参議院議員(55)だが、実はこの人には、本来なら忖度しなければならない相手が大勢いた。実母が借金したまま返していない、数々の被害者である。

 ***

 数日来、塚田一郎議員は謝罪に追われている。

 例の忖度発言が飛び出したのは今月1日で、早速翌日、発言を撤回して謝罪した。5日、国交副大臣を事実上更迭されると、「行政への信頼を損ね」云々と、ふたたび謝罪。そして、発言が統一地方選に悪影響を与えたという指摘を受けて8日、地元新潟の県議団などに三たび謝った。

 むろん、針のむしろに座っている間、公式の謝罪の合間にも頭を下げる場面が無数にあったはずだが、もの分かりがいい塚田議員のこと。相手の気持ちを忖度しながら、しっかり頭を下げたに違いあるまい。

 なにしろ、福岡県知事選の応援に訪れた北九州市で、安倍総理と麻生副総理の地元を結ぶ道路の建設計画をめぐり、「私、すごくもの分かりがいい。すぐ忖度します」と言い切ったほど、忖度、すなわち人の気持ちを推し量ることに長けた御仁なのである。

 もっとも政治部記者は、

「今回の道路の件は、何年も前から計画が上がっていた話。塚田さんの忖度で動いたとは思えません」

 と切り捨てて、続ける。

「塚田さんは2007年の初当選以来、12年も議員をやっていながら、昨年の改造で初めての副大臣というのは、出世が遅い。吉田博美参院幹事長は、もっと前から副大臣に推していましたが、“カネの問題”があるので官邸が弾いていたと聞きました。本人は上にへつらい下に厳しい人で、自分の出世が遅いことは気にしていました」

 なにやら、上には忖度する習い性があっても、自薦の弁ほど「すごくもの分かりがいい」わけでもないということか。実は、都内で不動産融資業を営む梅田五郎さん(75)=仮名=も、

「実の母親がしたことなんだから、一郎さんが債権者を集めて“大変申しわけなかった”と謝罪する場面があってもいいのに、まったくないんだ」

 と憤り、塚田議員の「もの分かり」の悪さを指摘するのである。いったいどういうことか。塚田議員の実母、Tさん(88)にたびたびカネを貸したという梅田さんの話に、しばし耳を傾けたい。

「最初は15年ほど前だったと思います。だれかの紹介でTさんに会うと、“お金を貸してほしい”と言われて、それから7、8年前まで、ちょいちょい貸していました。ちょっと返しても、またすぐ借りに来るんです。元旦からおしるこを食いにきて、お金を借りていくような女でしたよ。私が貸したのは、全部で300万円くらい」

 そう言って、何枚もの借用証を広げるのだ。それにしても、なぜ懲りずに貸し続けてしまったのか。

「Tさんはカネを引き出す天才だよ。着たきり雀で毎日同じ服を着て、洗濯してないから臭いんだが、そうやって、自分をかわいそうに見せる演技がうまいんだ。鼻をかみながらね。それにTさんは“最後は一郎がケツを持つ”と言って安心させてたからね」

次ページ:100人ではきかない

前へ 1 2 3 次へ

[1/3ページ]