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尾野真千子が自己肯定感ゼロで孤独死していくドラマ「絶叫」
自己肯定感の低い人が見事に取り込まれ、犯罪に利用されて人生を台無しにする様を、やたらと目にした1週間だった。なるほど、こうして言葉巧みに不安感や絶望を煽られて、オルグされて犯罪に加担していくのかとやるせない気持ちに。
NHKスペシャル「詐欺の子」(3月23日放送)は振り込め詐欺の構図をドラマで再現。若者(しかも中高生)の射幸心や不公平感を煽り、高齢者から金を騙し取ることを正当化して教え込む、手練れの犯罪者。捕まるのは若者で、首謀者はぼろ儲けを繰り返すという構図。...
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骨太海外ドラマ「THIS IS US」を、日本のTVドラマを作っている人にこそ観てほしいワケ
高橋一生が声を担当すると聞き、つられて観始めた「THIS IS US」。2017年10月からNHKで放送が始まり、初回から心を鷲掴みにされた。なんて奥行きのある作品だろうと感嘆した。現在と過去が複雑に入り混じる構成なのに、混乱はしない。むしろ心地よい。登場人物の背景と心情に、興味がわき続ける。4月からシーズン2が放送されるので、ここいらで復習しておこうと思った次第。
物語は、36歳になった三つ子を描く「現在」と、その両親の「過去」で構成。三つ子は、イケメンがゆえに女に流されやすく、優柔不断で男子をこじらせ気味の棒演技俳優ケヴィン(ジャスティン・ハートリー)、頭の回転もよく、歌も母譲りで超絶上手なのに、幼少期から肥満体のせいで自己評価が低く、いちいちネガティブ思考のケイト(クリッシー・メッツ)、唯一結婚していて子持ち、完璧主義のエリートだが、繊細で優しい心根が時に頑なで時に脆いランダル(スターリング・K・ブラウン)だ。...
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