俳優「北村一輝」がカレー屋に華麗なる転身 20年来の悲願達成でそのお味は?

エンタメ 2019年4月9日掲載

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10代からの常連客

 港区赤坂のTBSテレビにほど近い、路地を入ったところにその店はあった。「大阪マドラスカレー」である。中に入ると、カウンターのみで全9席の小ぶりな店構えだ。メニューがないのでキョロキョロしていると、厨房のお姉さんから声がかかる。

「カレーは1種類で、ライスは大・中・小から選べます。それにトッピングには卵とチーズがあります」

 それだけ?

「ハイ、それだけです」

 中盛りに卵のトッピングを注文すると、すぐに出てきた。大阪によくある、ルーに生卵が乗ったカレーである。一口含むと、ちょっと甘い……。もう一口、あれ! 段々辛くなってくる。

「本店は大阪にありまして、そこの味なんですけど、いかがですか?」

 食べたことのない味だが、くせになるかも。

「ありがとうございます」

 ところで、この店のオーナーは顔を出すの?

「ご存知ですか! なかなか仕事が忙しくて時間が取れないようですけど、たまに顔を出してくれます」

 オーナーは仕事でこの味に出会って気に入ったのかな。

「この味をすっごく気に入ってるようです。それに、元々大阪出身ですからね、あちらでは長く続くお店だそうなので、元々知っていたのかもしれません」

 確かに北村は、大阪出身である。残念ながら本人がいなかったので、大阪本店のオーナーに聞いてみた。

「えーえー、北村さんはホンマに昔から来ていただいております。10代後半の頃からかな、役者になる前からの常連です。うちの味が気に入ってくれてるようで、役者になってからも、大阪で仕事のときはもちろん、京都で撮影のときにも飛んできてくれたり、何かあれば来てくれてます。テレビでも何度か紹介してもらって、ありがたいですわ」

 かなりお気に入りのようである。それがなぜ、東京に出店することに?

「20年近く前からかな、いつか東京でやりたいと言い始めたのは。東京にこの味を持っていきたいと言うんですわ。それから長いこと経ちましたが、ようやく目処が立ったらしく、東京に出店することになったんです」

 30種類のスパイスと4種類のフルーツを1週間かけてじっくりと煮込むというマドラスは関西では4~5軒の支店があるというが、東京へは初出店だ。

「どの店も私がやっているわけではなく、のれん分けとでも言うんですか、そういった形でやってもらってます。北村さんも一緒です。お友達と一緒に、うちのレシピでやってるんです。東京でも作っていますが、こちらからもルーを送ったりしてます。私の店では今、カツなどの揚げ物もありますけど、昔はカレーだけでしたから、その頃を再現しようとしているみたいです。頑張ってもらいたいですわ」

 インド人もびっくりの北村カレーである。

週刊新潮WEB取材班

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