「カトパン」報道キャスターに早くも赤信号 バラエティ臭が強くて主婦はソッポ?

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なぜかニュースはベテラン佐々木アナ

「惨敗ですね。『it!』の枠は、それまで『プライムニュース イブニング』でしたが、その時だって3~5%は取っていましたから、カトパン効果も得られなかった。フリーに転身したとはいえ、彼女は依然としてフジが育てた人気アナで、実力もトップクラスといわれていました。それをもってしても何も変わらなかった。初回でこの数字ではこの先も大変だと思います」(他局プロデューサー)

 カトパンが主婦層に人気がないことは、デイリー新潮でも「『カトパン』の新報道番組MCを早くも不安視する声 最も重要な主婦目線とは」(3月30日配信)で指摘した。

 それにしてもだ。初回くらいはご祝儀視聴がありそうなものだが――。

「うーん、見ましたけどね。番組が始まってほぼ1時間は、元号ネタでした。この日はどの局も同じようなものでしたが、カトパンがキャスターを務めるというので期待していたのに、内容はワイドショーそのもの。ディレクターもCMに入るたびにカトパンのアップを撮り過ぎだし、コーナーが移るときも黙って微笑むだけというミスカットが散見されました。これじゃ、余計に主婦層から嫌われてしまいます。さらに、『それではここまで入ってきている最新ニュースをお伝えします』と言って、フジのベテランである佐々木恭子アナ(46)が出てくるのはどういうことなんでしょうか。結局、フジもカトパンのアナウンス力には期待していなかったということなのか……」(同)

 番組ではペンを片手に台本チェックに勤しむカトパンだが、ニュース原稿を読むことはほとんどなかったのだ。しかも、17時30分からの「アレコレト!」というエンタメコーナーでは坂上忍まで登場……この局には他に出演してくれる人がいないのか?

「結局、カトパンがまともにニュース原稿を読んだのは最後の10分間だけでした。その内容も、それまでの3時間を圧縮したようなもので、この10分間だけ見れば十分という番組になってしまった。思えば、この前日の夜、フジはカトパンと宮根誠司を起用して『開局60周年記念番組 報道スクープ映像 昭和・平成の衝撃事件!大追跡SP』(19:00~23:09)という特番を組みました。内容的には、9.11同時テロのCG再現や生還者らへの取材、和歌山毒カレー事件の林真須美死刑囚の獄中手記など、VTRは結構頑張っていました。しかし、カトパンは何をコメントするでもなく、ボーッとした顔がワイプで入るばかり……。これで報道キャスターなど務まるのかと思ったのですが」

 3月31日は、各局が特番を組んでいた。開局60周年記念特番を放送するフジのウラには、日テレ「世界の果てまでイッテQ! SP」(16.4%)、テレ朝「ポツンと一軒家SP!」(16.8%)、そしてTBS「テレビ史を揺るがせた100の重大ニュース」(9.3%)があり、ここでもフジは7.4%と惨敗している。とくにTBSには内容もカブる番組で破れ、NHK大河「いだてん」(8.5%)にも勝てなかった。

「Live News it!」は、早くもテコ入れが必要――なんて声が出てくるかも。

週刊新潮WEB取材班

2019年4月4日掲載

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