電撃ネットワーク「南部虎弾」今度は腎臓移植! 本人語る“灰になるまで芸人”

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できなくなった芸はない

 腎臓移植手術が決まったときの思いは、と訊ねると、こんな答えが返ってきた。

「2年前、心臓の手術が終わったとき、先生からは“大成功です”と告げられたんです。でもこっちは体が震えてしょうがなくて、手も震えちゃってコップすら持てない。“えー、こんなんで大丈夫なの?”って。そうなるのはちょっとね。前回はサンプラザ中野くんが歌を作ってくれたり、ダチョウ倶楽部の肥後(克広)とかウド鈴木くんとか島崎和歌子ちゃん、松村邦洋くん、エスパー伊東なんかも来てくれました。さっきも言ったけど、また手術というのは恥ずかしいな、と」

 だからというわけではないが、仕事の話に移ると、満身創痍のはずなのにバチッとスイッチが入った。

「(缶やペットボトルをおでこに張りつける)頭くっつき気合い男も、口内クラッカー爆裂も大丈夫。ワーッと走り回ったり裸になるのはちょっと厳しいけど、自分のなかで、できなくなってしまったという芸はないですよ」

 手術前、最後の仕事は4月29日に新宿でやるイベント「クレイジーナイト」。

「これが面白いんですよ。田代まさしや中村ゆうじ、鳥肌実に猫ひろし。陽のあたるところに出られないキワモノばかりですけど。ピエール瀧も呼べないかなあ。あと、いまは、臓器っていうのはどんどん新しく取り替えたほうがいいんだって思ってますね。できるなら全部取り替えちゃったほうがいいんだろうなって感じです」

“臓器移植男”なんて言い出しかねない勢いだ。やはり、この男、灰になるまで芸人なのである。

週刊新潮 2019年3月28日号掲載

ワイド特集「陽のあたる場所」より

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