朝ドラ「まんぷく」が最後に息切れ? NHK大阪放送局は「東京に負けるな!」と指令

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 NHK朝ドラ「まんぷく」がここに来て失速? 初回の平均視聴率が23.8%(ビデオリサーチ調べ:関東地区。以下同じ)と、今世紀最高のロケットスタートを切り、その後も好調をキープ。しかし、3月13日は19.7%と20%を割ってしまったのだ。

 朝ドラは、その年度の前期と後期を、東京放送局と大阪放送局が交互に制作を担当している。とりわけ「まんぷく」を制作する大阪放送局では、「東京に負けるな!」と檄が飛んでいるとか――。

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「まんぷく」は昨年(18年)10月1日に放送がスタートして以来、週平均の視聴率が20%を割ったのは今年の初週(1月4~5日)のみ。正月三が日のせいで、1月4日は朝ドラを見るのを忘れてしまった、なんて人もいるはずだから、週平均の20%割れはないに等しい。

 放送日ごとに見ても、20%を割ったのは、48話(11月24日)、49話(11月26日)、78話(1月4日)、85話(1月12日)、110話(2月11日)、そして135話(3月13日)の6回だけである。特に、3月13日の数字を見て、「意外ですね」と指摘するのは、ある民放プロデューサーだ。

「一般的に言って、連ドラもそうですが、人気のある作品というのは、クライマックスに向けて数字は上がっていくものなんです。特に月曜から土曜まで連日放送している朝ドラは、それが顕著に表れます。前作の『半分、青い。』も『あまちゃん』も平均視聴率こそそれほどでもありませんが、最高視聴率は番組の終盤に記録しています。だからこそ、番組が終了すると“あまロス”などと惜しまれたわけです。そう考えると、番組が終わる3月末も間近なのに20%割れというのは、いい傾向とは言えませんね。すでに世界初の即席ラーメン“まんぷくラーメン”も完成してしまった。視聴者もお腹いっぱいなのかもしれません(笑)」

 言うまでもなく、日清食品の創業者・安藤百福とその妻・仁子(まさこ)の半生をドラマ化したのが「まんぷく」である。最大のクライマックスは、世界初の即席ラーメン「チキンラーメン」の完成のはずである。見せ場が早すぎたということかもしれない。

「この後には、“まんぷくヌードル”、つまり『日清カップヌードル』が完成します。カップヌードルが世に広まったのは、あさま山荘事件で待機する機動隊員たちに配給して食べているシーンがテレビで流されたからというのは、警察庁の官僚として現場を仕切っていた佐々敦行さんが繰り返し言っていましたしね。なんだか、チキンラーメンの次にカップヌードルと言われても、屋上屋の感じがしますよね」(同・民放プロデューサー)

 また、最近のキャスティングにも少々問題ありと指摘する。

「最初のころは内田有紀や橋本マナミが活躍。男性視聴者も喜んでいたと思います。それに比べ、最近は安藤サクラや松坂慶子、長谷川博己ばかりが登場し、ちょっと飽きちゃいますよね。商品の研究開発の話ですから、ある程度は仕方がないのかもしれませんが……。元SKE48 の松井玲奈や元乃木坂46の深川麻衣も出演していますが、朝ドラ視聴者層にはあまりピンと来ませんね。このままですと、週平均の20%割れもあるかもしれません」(同・民放プロデューサー)

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