新元号で歴史に名を残したい安倍総理の“野望” 背景に“なぜ中国由来”の声

国内 社会 週刊新潮 2019年3月14日号掲載

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「安倍総理」の野望が透けた「新元号」の舞台裏(1/2)

 光陰矢の如し。陛下の退位に伴う御代替わりまで早や五十余日である。それに先立つ4月1日には248番目となる元号が発表される運びで、すでに政府は“絞り込み”を始めている。何しろ安倍総理の新元号への思いはただならず、着々と実現をみつつあるというのだ。

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 その発表を間近に控え、巷は目下“未知の2文字”の話題に沸いている。AIを駆使した予測から、豪華賞品が当たる新元号予想キャンペーン、はたまた「改元でキャッシュカードが使えなくなる」と持ちかけて暗証番号を聞き出す“改元詐欺”まで登場し、さながらお祭り騒ぎの様相である。

 新元号の人気投票を実施すれば、そこには「平和」「希望」など、誰もが思いつくものに交じって「安久」「安寧」と、現総理の名字から1字を取って冠した予想も上位を占めるという。もっとも、かりに採用となれば現政権は長く“疑念”を抱かれ続けるだろうし、一方でその報道を担うメディアは現在、大いなる喧噪の只中にある。さる全国紙の幹部に聞くと、

「かつて昭和改元の際に起きた『光文事件』では、東京日日新聞が事前に新元号としてスクープした『光文』が、結果誤報となりました。今回も政府は“事前に漏れたら案を差し替える”と強い姿勢をみせていますが、それでも我々はいち早く情報を掴もうと、政治部と社会部の混成チームからなる『元号班』を立ち上げ、取材にあたっています」

 というから、規制したところで取材合戦は止みそうにない。

 1979年、元号法とともに定められた「元号選定手続について」では、元号案を検討する際に留意すべき事柄として6つの条件が求められている。それは「国民の理想としてふさわしい意味」「漢字2字」「書きやすい」「読みやすい」「過去の元号やおくり名(追号)で未使用」「俗用されていない」というものである。

「4月1日の発表に向け、現在、官邸では早くも絞り込み作業が始まっています」

 とは、政治部デスク。

「前もって考案を依頼していた複数の専門家から、すでに原案を受け取っています。それぞれ数個の案を提出してもらい、総数はざっと数十個にのぼる。ここから官房長官や、直接の担当者である官房副長官補を中心に数個にまで絞っていき、当日の4月1日は、国民の代表として委嘱した有識者の『懇談会』で提示し、意見を求めるのです」

 その懇談会には前回、各界から8人の有識者が選ばれ、うち女性は1人だった。政府は今回、女性メンバーを増やす方針で、直木賞作家の林真理子氏と宮崎緑・千葉商科大教授が選ばれる見通しだ。当日は懇談会に続いて、衆参両院の正副議長の意見も聴取したのち、全閣僚会議での協議をへて閣議で改元政令を決定。陛下の御名で政令を公布するという流れである。

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