大坂なおみ、コーチ解任の陰に“家族との対立” 父親に最大の発言権

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父親に最大の発言権

「原因は、サーシャと大坂の家族との確執です」

 と、大坂に近い関係者が声を潜めて語る。

「なおみの家族は彼女が3歳のときにニューヨーク州に渡り、5〜6年後に多くのトップ選手が練習するフロリダ州に移住し、苦労していまの地位を築きました。だから“チームなおみ”に対して一番強く意見を言えるのは両親です。実はなおみが全米オープンで優勝後、彼女のフィジカル面のケアを担当していた茂木奈津子というアスレチックトレーナーが解雇されていますが、理由はなおみの両親に気に入られなかったからだという。要はチームなおみと大坂の家族の対立があったんです」

 実は、サーシャ氏はまだまだコーチを続けるつもりだったそうだが、

「なおみの家族の絆が強すぎた。それに周囲が振り回されているんです」(同)

 ほかの関係者によれば、

「ハイチ生まれの父、レオナルド・フランソワ氏とサーシャの仲が悪く、全豪のプレイヤーラウンジでも2人は無視し合い、冷たい空気が流れていた。大坂家では、独学でテニスを学んで、なおみと一つ上の姉を指導したフランソワ氏に、最大の発言権があるのです」

 そこに「さよならの向う側」が。アメリカのメディア関係者に聞くと、

「全豪の決勝後、なおみは“サーシャと話していないの”と語っていて、2人の亀裂は米国内でも周知の事実。でも、トップ選手がコーチを解雇するのは、全然珍しいことではない」

 こうした経緯を経て決まったジェンキンス新コーチ。大坂が苦手なクレーコートでの全仏、ネットプレーが必須の全英で、その真価が問われそうである。

週刊新潮 2019年3月7日号掲載

ワイド特集「ゲームの駆け引き」より

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