米朝交渉物別れでも、実は“ほくそ笑む”文在寅 韓国が北の核を使って日本を脅かす最悪シナリオ

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「反日」で「米韓同盟破棄」を狙う

「非核化の失敗」をテコに、北朝鮮の言いなりの文在寅政権が米韓同盟廃棄を画策するとの疑いが韓国保守の間で広がっている。

 文在寅政権の反日も、その仕掛けと見る向きもある。朝鮮日報の鮮于鉦(ソンウ・ジョン)編集副局長兼社会部長は「朝鮮半島で影響力を失った日本の選択」(2月20日、韓国語版)で、対立が深まる一方の日本とどう向き合うかを論じた後、以下のように喝破した。

《日本に抗するために北朝鮮と連帯し、北の核で日本を牽制するという極端な冒険も考えられる。この際、韓米同盟は破綻するだろう。いわゆる「従北左派」が執拗に繰り広げる「反日」の終着点はここにあると思われる》

 実際、左派の高笑いが始まった。与党である「共に民主党」の李海瓚(イ・ヘチャン)代表は米朝首脳会談を前にした2月21日、「今後、100年間、左派が執権する」と宣言した。

 1987年の民主化以降、韓国では保守と左派が10年ごとに政権を交代した。その交代劇を終わらせ「今後100年間は左派が政権を維持する」と大見えを切ったのだ。

「100年執権」が可能になるのはなぜか――。李海瓚代表は保守政党が朴槿恵(パク・クネ)前大統領弾劾を巡り分裂したことに加え「文在寅政権が3度も南北首脳会談を成し遂げ、その路線が固まったからだ」と説明した。

 要は「核保有を事実上認められた北朝鮮とスクラムを組む左派が、国民の支持を得る」との自信の表明である。

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