慶大生が「北朝鮮ツアー」で酔って大暴れ 弁償めぐりトラブル

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“国際問題になりかねない”

 怒りが収まらない代理店関係者は、掲載写真の「反省文」を示した。そこには学生の名前が書かれ、

〈ホテルの植え木ばちとホテルの模型を破壊するなど朝鮮に多大なめいわくを与えてしまいました。(中略)ホテルの要求にしたがい弁償いたします〉

 最後は、帰国後1カ月以内に3万円支払う、とある。

「その文章は、無理やり書かされたものなんです」

 当の慶大生が振り返る。

「“キャバクラに行きませんか”とガイドに誘われて行くと、単なるカラオケ。ツアーとは別料金で1万円でした。そこでガイドに勧められるまま焼酎を飲み、泥酔してしまったのです」

 そして翌朝。

「ガイドに起こされロビーに行くと、ホテルの副支配人が激怒していました。僕の腕は傷だらけで部屋の灰皿も割れたりしていたので、やってしまったのだとは思います。友人は植木鉢に嘔吐したようですし。荷物をすべて開けられ、有り金5万円を払わされました」

 勉強代と諦め、収まったと思っていたら、ふたたび呼び出された。

「副支配人は“国際問題になりかねない。これを書け”と強引でした。書かないと出国する電車に乗せられないと言い張るので、納得しないまま、下書きを写す形で書いたのです。届いた請求書には3万円が1500ドルに増えた理由も示されていない。こんなデタラメなやり方は無効だというのが、僕らの考えなのです」

 さらなる授業料の請求を突っぱねる2人は高校時代からの親友で、アジアのスラム街や売春街など外国の闇の部分を見ることを好む。

 バイトで金を貯め、休みのたびに海外へ出かけているという。ふだんは黒髪だが、旅行時には慶大生が金髪で、東海大生は赤く染めていたのだとか。

週刊新潮 2019年2月28日号掲載

ワイド特集「栄光の代償」より

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