巨人、今年の1番打者は吉川(尚)説に異論 「坂本勇人」が絶対おススメの根拠

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「超攻撃的」か、「超々攻撃的」か?

 小田氏は「1番吉川尚、2番丸、3番坂本」より、「1番坂本、2番丸」のほうが相手チームは嫌がる打順だという。

「現役時代、私のポジションは捕手でした。その経験から言って、『そこそこ調子のいい3番4番バッター』より、『チームで最も調子のいい1番バッター』を投手と捕手は嫌がります。理由は単純です。1番バッターは打席に立つ機会がスタメンの中で最も高くなります。バッテリーからすれば、好調なバッターと何度も対戦するのは、できれば避けたいというのが本音です」

 1番・坂本のメリットは、もう1つあるという。

「2番の丸くんが、楽になると思います。吉川くんは走れますから、出塁するとバントやエンドランのサインが出るでしょう。丸くんは一塁の吉川くんを進塁させることに専念しなければならないケースも出てきます。ところが1番が勇人で2番が丸くんだと、『超々攻撃的』な1・2番です。勇人も足が速く、盗塁はできますが、この1・2番ならどんどん打ちにいけます。勇人や丸くんも、そっちのほうがやりやすいと思うんですよね」

 昨季、坂本の出塁率は、なんと4割2分4厘。実際、1番バッターとしての出場機会が多く、立派にリードオフマンの仕事をこなした。

「吉川の成長を見たい」という巨人ファンも多いだろう。しかしながら“石橋を叩いて渡る”なら1番・坂本ということになる。はてさて、読者の皆さんは、巨人の開幕スタメンに、誰を1番バッターとして思い浮かべるだろうか?

週刊新潮WEB取材班

2019年2月28日掲載

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