巨人、今年の1番打者は吉川(尚)説に異論 「坂本勇人」が絶対おススメの根拠

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キーマンは丸ではなく坂本

 2月16日、巨人は沖縄で韓国サムスンと練習試合を行った。結果は11対1での完勝だったのだが、その時に発表されたスタメンオーダーが関係者の注目を集めている。

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 まずは、どんなスタメンだったのか、表にまとめてみた。ご覧いただきたい。

 元巨人のプロ野球評論家・小田幸平氏(41)は注目の理由を、「サムソン戦のスタメンオーダーは、原辰徳監督(60)の開幕構想を分析する重要なヒントになると見ています」と解説する。

「このオーダーでビヤヌエバはDHで、もちろんセリーグにDHはありません。また丸くんは本来ならセンターですが、2月20日の韓国・KIA戦では“危機管理”のためにライトを守って話題になりました。原監督は今後も様々なケースを試すでしょう。しかし、1番吉川、2番丸、3番坂本、4番岡本という打順は、開幕でも採用される可能性が高いのではないでしょうか」

 このオーダーのうち、2番丸、3番坂本、4番岡本をスポニチアネックスは「超攻撃的オーダー」と評した(「巨人 サムスン戦のスタメン発表 2番・丸から坂本勇、岡本と並ぶ超攻撃的オーダー」2月16日)。

 実は小田氏が巨人のキャンプを視察し、最も印象に残った選手は丸ではなく、キャプテンの坂本勇人(30)だったという。

「勇人の仕上がりが、実にいいんです。私が声を掛けると『30代になり、20代のようにはいかないと自覚しました』と答えていましたね。オフに相当、走り込んだようです。ファンの方がキャンプでご覧になっても、いつもの勇人と変わらない印象だと思いますが、私たちが見ると全く違うんです。これはもう言葉で説明するのは不可能なので、表現しようがないのですけれど……」

 坂本は昨シーズン、故障で戦列を離れることもあった。だが、シーズンを終えると109試合に出場し、打率は3割4分5厘、ホームランは18本。小田氏は「今季は昨年以上の成績を残してもおかしくありません」と指摘する。確かに2月10日と11日の紅白戦は共に3安打と絶好調だった。

「昨季の勇人は基本的に1番と3番を担いました。今年は吉川尚輝くん(24)が好調で、侍ジャパンにも初選出されました。原監督は、1番吉川、3番勇人の決断を下したと思うのですが、あえて私は、それに異議を唱えたいと思います」(同・小田氏)

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