評論家は巨人「丸佳浩」の仕上がりを“完璧”と絶賛、それでも心配な“4つの落とし穴”

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開幕戦は何と広島3連戦

 遂に「広島の」から「巨人の」になった丸佳浩(29)。キャンプでは絶好調だ。スポーツ紙から印象的な見出しを3つ、ご紹介しよう。

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◇「充実キャンプ!巨人・丸、2戦連続H」(サンケイスポーツ:2月12日)

◇「巨人・丸、球場史上最長140メートル場外弾!場外に職員配置の“丸シフト”も」(サンケイスポーツ:2月15日)

◇「巨人・丸佳浩と吉川尚輝の『新1、2番コンビ』が存在感 共に3打数3安打」(スポーツ報知:2月17日)

 巨人の宮崎キャンプを取材した、元巨人で野球評論家の小田幸平氏(41)も「120%の仕上がりです」と太鼓判を押す。

「丸くんが広島時代と全く同じ練習メニューを、極めてストイックに消化していたことに感心しました。新天地でスタートする時の重圧は相当なもので、トレード・FA組は『新しい球団のスタイルに合わせよう』と、従来の練習方法を“封印”しがちです。ところが、これが落とし穴なんですね。慣れない練習は身になりません。丸くんの一徹なスタイルが大正解です」

 続けて小田氏は「“巨人の丸”として、もうチームに溶け込んでいるのも印象的でした」と指摘する。

「チームメイトに認められると、新しいユニフォームが似合って見えるんです。丸くんは巨人のユニフォームを、しっかり着こなしていました。誰とは言いませんが、キャンプを回っていると、『この移籍してきた選手は、ユニフォームが板に付いていない』と感じる時があります。そういう選手は、不思議に活躍できないことが多い。ちなみに広島のキャンプで長野久義くん(34)も見ましたが、彼も広島のユニフォームが似合っていました」

 こうなるとオープン戦を飛ばして、開幕戦が楽しみというファンも多いだろう。プロ野球はセパ共に3月29日に初戦を迎える。そして巨人は、広島とマツダスタジアムでの3連戦、いきなり天王山級のビッグゲームになるはずだ。

 何しろ巨人がFAで広島から獲得した丸と、その人的補償で巨人から広島に移った長野が対戦するのだ。注目度は桁違いだろう。

 だが小田氏によると、たとえ完璧なコンディションで丸が開幕戦に臨んだとしても、“落とし穴”は存在するという。不安点の1つが、開幕戦の相手が広島だということだ。

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