「池江璃花子」選手の急性白血病、復帰までの道のりは 祖母は“生きて”

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〈この度、(略)「白血病」という診断が出ました〉

 競泳の池江璃花子(18)が12日、ツイッターで白血病であることを公表した。

〈私自身、未だに信じられず、混乱している状況です〉

 と綴っている。

 同日、日本水泳連盟が緊急会見を開き、詳しい病状については「お話しできるのは白血病ということだけ」と述べるに止まった。

「白血病には、慢性と急性、リンパ性と骨髄性など、いくつかの種類があります。慢性を患うのはほとんどが年配の人で、若い人に多いのは急性です」

 と語るのは、血液・腫瘍内科を専門とする医師で医療ガバナンス研究所の上(かみ)昌広理事長である。

 白血病といえば、夏目雅子や本田美奈子のような痛ましいケースを連想するが、彼女たちは急性骨髄性白血病だった。だが、池江は、

「年齢を考えれば、急性リンパ性白血病である可能性が高いでしょう。白血病は若いほど治りやすく、逆に年を取っていると治りにくくなる病気です。子どもなら完治が見込まれても、40代から50代だと命を落とす場合も多いのです」(同)

 池江の18歳という年齢を考えると、回復の見込みは十分あるという。

 ただ、会見で出た「早期の発見ができた」「トレーニング中に肩で息をしていた」という点については、

「そもそも発見が初期であるかどうかはさして回復には影響しません。また、“トレーニング中に肩で息をしていた”のは、恐らく貧血症状なので、決して早期発見とは言えません」(同)

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