見て損した? Nスぺ「安室奈美恵」特番 独占インタビューでも“8・3%”

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 昨秋の熱狂ぶりはどこへやら。引退からはや4カ月、安室奈美恵の名も今やすっかり聞かれなくなった――。

 と思っていたら、NHKが何やら「安室奈美恵独占インタビュー」と大宣伝を。

 1月20日夜、地上波総合で「NHKスペシャル 平成史スクープドキュメント第4回『安室奈美恵最後の告白』」と、仰々しく銘打たれた番組が放送された。

 安室と小室哲哉の2人に焦点を合わせ、平成の音楽シーンを顧みる内容だったが、もちろん“売り”は、昨年8月31日、引退直前に収録されたという安室のロングインタビューだ。

 で、肝心の「告白」、どんなものかというと……。

 アムラー・ブーム全盛期の1990年代を振り返り、

〈敷かれたレールを走る事にとにかく集中していた〉

 なんて本音もチラリ。出産復帰後の人気低迷期を、

〈不安でしょうがなく、ただ模索するしかなかった〉

 と、ありきたりな答え。さらに引退の理由を問われ、

〈声帯も壊してしまって、そろそろ限界なのかなと〉

 7年前に声帯を痛めていたことも明かしていた。

〈14歳でデビューした女の子が40歳まで音楽に携われるなんて奇跡だなって〉

 一応、最後はそんな総括も。

「でも、どこかで聞いたような話ばかり。目新しさはなく、期待外れでしたね」

 とは、上智大学教授(メディア文化論)の碓井広義氏。

「それより気になったのは、座間味(ざまみ)圭子ディレクターの一人語りで構成されていた事。恐らく彼女の思い入れで作られた番組なんでしょう。インタビュアーとしても前面に出てきて、“そんな彼女に強く惹かれた”なんてナレーションが何度も入る。私見ばかりを押し付けられ、正直、鼻につきましたよ」

 視聴率は8・3%と大騒ぎのわりには微妙な数字。見て損したかも?……

2019年1月31日号掲載

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